上岡八幡宮と秋田犬〔4669〕2016/01/27
2016年1月27日(水)晴れ!
今朝の気温は0℃くらい。随分と暖かく感じます。
昨日の夜は高知市内で会合と懇親会。遅くに帰宅し、今朝は早朝から出勤して犬のお散歩。そう。弊社に迷い込んできた秋田犬。まだ、飼い主は見つかりません。取り敢えず、引き取って飼いたい、という方のところへ、本日、移動することになりましたので、最後のお散歩。
今日は早くから四万十市へ行かんといかんので、まだ暗いうちから引っ張り出しました。本日の折り返し地点はここ。いつもの野市、上岡八幡宮さん。会社から南下し、国道55号線の新物部川橋を渡って、お参りしてきました。
まだまっ暗い境内は静まりかえり、わんちゃんの息音が聞こえるばかり。
犬を散歩されゆう方は、当たり前と思うちゅうでしょうが、犬というのは実に散歩しやすい。人間が考えることを斟酌し、先回りして、行動する。障害物があると、ヒトがそれにどのように対処するのかを見極め、ヒトが動きやすいように、自分も動く。
なんでこんなことをシミジミ感じたかと申しますと、ヤギさんと比較できるから。
ご承知の通り、昨年の夏、2頭の雌ヤギをお預かりして、弊社で飼っておりました。で、彼女たちの食事も兼ねて、物部河原へ散歩に引っ張っていったことがあります。
もう、大変。
何かの音に敏感に反応し、突然思わぬ行動に出る。急に走る。ヒトの動きは無視して、勝手気儘に動き回る。それはそれで可愛いのだが、とにかく大変でした。
それに比べて秋田犬。いや、たぶん、他の犬もそうやと思いますが、自分を引っ張る人間のことを常に意識し、その意向を斟酌しながら行動するのでありますね。
狼から犬になり、長い年月人間と過ごしてくる間に構築され、刷り込まれたDNA。すごいもんだ。ヤギとは全然違います。
ところで。
最新の遺伝子解析の研究で、オオカミが家畜化され、犬となったのは、約3万3000年前の東アジア、中国である、ということが判ってきた、という記事をこないだ読みました。で、その1万8000年後に、完全に飼いならされた犬が世界中に広まったと。
中国のハイイロオオカミが家畜化されたのが3万3000年前。そこから、完全に家畜化された犬が世界中に広まるのが1万5000年前。それまでの1万8000年間は、東アジア南部にだけ、家畜としての犬が存在した、という訳だ。
1万5000年前は、まだ、最終氷期が終わっていない。日本は大陸と陸続きで、大陸から歩いて渡ってきた人間が、日本で最初の犬を連れてきたのかも知れません。
そんな犬が日本で狩猟犬として変化を遂げ、マタギ犬となり、秋田犬となったのでしょうか。この子は、そんな歴史をもつ犬の末裔なのか。
ともあれ、幸せに暮らしてくださいね!