本は体を表す〔4650〕2016/01/08
2016年1月8日(金)晴れ
少し冷えた朝。とは言え、氷点下になる気配はない、高知平野の朝。
私事で恐縮ですが、本は、結構読む方だと思います。読み方としては、一旦読み始めると、割合にキチンと読み込む。つまり、あまり斜め読みはしない。ので、読むのに時間はかかるのでありますが、読む冊数は、まあまあ多いと思いますです。どこに、そんな時間があるのかと申しますれば、夜。そう。小生、家では、テレビも見なければネットもしない。ので、そんな時間を読書に充てたりしております。まあ、読みながら寝落ちするのが常ですが・・
金高堂さんなどの地元の本屋さんで、買う。出張時、空港や駅の本屋さんで、書う。出張時、八重洲ブックセンターなどの大き本屋さんで、買う。古本屋さんで、買う。書店に並んでないような本をネットで、買う。
そして、図書館。
年末、会社、本社棟の片付けをしよって、思い付きました。本社棟2階の営業の部屋に、ミニ図書館をつくろう。
いや、それほど大仰なものではない。小生の蔵書の一部を書棚に並べ、誰でも何冊でも借りて利用できるようにしてみよう、と思うた訳です。これを基本に、誰でも持ち寄れる本を持ち寄って蔵書を増やし、充実させていく。
何でも良いんですよね。別に、営業だからビジネス書を読まんといかん訳では無い。決して。様々なジャンルの、幅広いものを読むことに意味があるんだと思いますよね。ジャンルを決めずに乱読することが、人間としての力を培う、というのが小生の持論でもあります。
と、偉そうなことを書いておきながら、自分を振り返ってみますれば、偏っちょりますね〜。こうやって、会社に持ってきちょった本を整理してみて、改めて実感しました。
意外に多かったのが、古代の歴史物。やはり、歴史物は多いのですが、古代関係が多いんですな。そうそう。郷土史関係や一番興味の深いものは、会社1階、自分の部屋の書棚にそのまま置いちゃありますので、ここにはありません。
次に多かったのが、太平洋戦争に関わる昭和の歴史。地球の生命、人類の歴史も多い。もちろん民俗学関係は定番。それから、最新宇宙論の本も結構並んじゅう。数学関係や暗号解読、量子論もありますな。遺伝子論も。
それから、山、探検もの。とんでもない山に挑戦した男たちや、南極、北極への探検紀、ドキュメンタリー本も一時期集めました。
あと、宗教関係も多いんですね。こういった本は、本屋さんをブラブラしておって、ついつい手を伸ばしてしまうがにかありません。
そして、最近増えたのが、地学関係。これはもう、マイブームでした。
もちろんビジネス関係の有用な本もありますし、現代の国際関係や政治に関わるものも、あります。地方論関係は、自分の部屋の書棚で、いつでも読める場所にあるので、ここには少ないでしょうか。
で、何が一番偏っちゅうかと申しますれば、小説類。
ああ。純文学系が、無いぞ。
こうやって並べてみて多かった小説の作家さんは、故坂東眞砂子さん、そして西澤保彦さん。そう。高知の作家さん。坂東さんはしょっちゅう一緒に飲んでおりましたし、西澤さんとも飲んだことがあります。ので、親しみがあって、集めました。西澤さんの作品から派生していって、本格ミステリが多く並んでおりました。綾辻行人、森博嗣から、横溝正史、アガサクリスティ、国枝史郎まで。
あと、時代小説。と、申しましても、偏っちょりますね〜。隆慶一郎、五味康祐など。一般的な人気作家さんのは、無い。
全般的に、流行りのものや、ポピュラーなものが少ないのは、少々捻くれた性格を反映しちゅうものと思われます。
こうやって改めて眺めてみて、自分という人間の有り様が見えてきたような気がして、ちょっと、恥ずかしい。
本は体を表す、か。
ここに、色んな皆さんが持ち寄った本が並び、それを読むことによって小生の人間の幅が広がらんことを期待しよう。