騒音〔4625〕2015/12/14
2015年12月14日(月)薄曇り
今朝、早朝から一仕事済ませた後、高知空港の周りを車で走ってみました。
空港の敷地のフェンスに沿ってしつらえられちゅう道。すると、道路脇にマイクのでっかいのみたいなオブジェが。ネズミ捕りか?と一瞬思いましたが、こんな道でやる訳もない。お巡りさんも、居るようにもない。
また、しばらく車で走って、滑走路の北西端の部分を通ると、また、同じオブジェ。車を降りて、調べてみました。写真の、三脚に建てられたでっかいマイクのようなもの。
足下に箱が置いちゃありまして、その蓋の上に貼られた張り紙に「航空機騒音測定中 国土交通省大阪航空局」などと書かれちゃありました。なるほど。飛行機の騒音測定だ。
思い出しました。
高知空港が今のように滑走路を拡張し、ジェット機が離発着できるようになったのは、小生が大学4年の時。その拡張工事が計画された頃、地元の皆さんから、反対運動が起こっておりました。小生が通う中学校の名物数学教師Y先生も、地元住民として、反対されよったと記憶します。航空機騒音。
で、この写真を撮影しよりましたら、高知空港初羽田行きのJALの1便が離陸していきました。7:15発の高知羽田便。確かに、この時刻からのジェット音は、当事者の皆さんにとってはキツイかも知れません。
どれっぱあの騒音が記録されちゅうがやろう、と思うて、調べてみました。
昨年、2014年のW値平均が67.0とあります。W値とはWECPNLのことで、いわゆる「うるささ指数」として正式に採用されちゅうものにかありません。デシベルのような瞬間的な音量ではなく、発生回数を加算するなどして時間的積み重ねを反映したもの、と書いちゃありました。
で、高知空港の騒音発生回数は年間6948回で、平均騒音量が80.4デシベル。
大阪航空局のHPでは、管内の空港の比較ができますね。
松山空港は、騒音発生回数は高知空港の倍以上。しかし、平均騒音値が78.9デシベルと高知より低く、W値も69.0。
こうなったら、沖縄の嘉手納基地も調べてみたいではありませんか。
調べてみると、先月11月5日に「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」という団体さんが測定した記事がありました。瞬間最大騒音97.0デシベル。なるほど。すごい。騒音訴訟のHPを見てみると、W値95以上という、すごい値が見えました。
全然話は変わりますが、昨日の高新に、黒潮町での大声大会の記事が載っちょりました。黒潮町は、南海地震津波の最悪想定34mという町。そこで、災害時に積極的に逃げて周囲にも避難を呼びかける「率先避難者」を育てようと行われた「大声大会」。
こういう取り組み、良いと思います。
で、優勝したのは、小学生の息子2人と参加したお母さん。何を怒鳴っても良いのだが、このお母さんが発したのは、いつも怒鳴り慣れた「こらあ〜!」やったそう。「いつも怒りようけんかな」というコメントが楽しい。
2m離れた騒音計に向かって怒鳴る、というルールで、優勝記録は106.4デシベルやったとか。なかなか。
ともあれ、空港の周辺では、こうやって定期的に騒音測定が行われゆうのでありますね。測定しても、すぐに騒音が減る訳ではありませんが。
昨日の下水道の話は、当たり前過ぎて価値に気付かない、というものでした。が、今日の話は、当事者でないとわからない、という話。いずれも、本当は、知らないでは済まされない、重要な話。