高知市内銭湯探検Vol.2「清水湯」〔4596〕2015/11/15
2015年11月15日(日)良いお天気
良いお天気の日曜日。龍馬の誕生日にして命日である11月15日。県内では、各所で色んなイベントが行われておりました。
小生は夕刻近くまで用事をしておりましたので、それから市内を走ってきました。
鏡川沿いを遡上し、月の瀬橋から北上。今日は、小高坂山の外周、そして山中をたつくって来ました。市街地の中にある山と言うのに、実に野趣溢れた山。昔からお墓の多い山なので、山中に入り込むと、筆山と同じく古いお墓や放置された墓石が散見できる小高坂山。探検気分は十分に味わえます。
で、山をたつくって一汗かいて、やって来ました。越前町と申しますか桜馬場と申しますか、昭和の雰囲気のある越前町商店街の裏手にたたずむ銭湯「清水湯」。
こないだから、高知市内には現在営業中の銭湯が6軒存在する、という話を書いております。で、11月3日には、まず、愛宕湯を楽しんできました。そして本日。高知市内銭湯探検Vol.2「清水湯」。
良かった〜!
いや、ホントに、良い銭湯でした。何が良かったのか、これから説明しますね。
写真は入り口の風情。入浴料は、大人400円、中人150円、小人60円。中人というのは小学生のことですな。これは高知の標準料金にかありません。
で、入り口に「本日お湯あります 午後2:30〜午後11:30 定休日(火よう日)」と書かれた木札が掲げられちょりました。
沓脱場には、たくさんの靴。
引き戸を開けて入ると番台。人の良さげなおんちゃんが番台で出迎えてくれました。
昭和の匂い漂う、しかし清潔感のある脱衣所で服を脱いで浴場へ。おう。すでに7人のお客さん。賑やかに話しながら、お風呂を楽しんでいるではないか。
お風呂、色々あります。
中央に普通のお湯の浴槽がふたつ。奥に、超音波ナントカ温泉というのがあって、今日はユズの香り。その横が、ヨモギの香りの電気風呂。入ってみましたが、これは強烈な電気だ。いや、素人はやらん方が良いくらい、強烈な電気風呂でした。さすが、銭湯の電気風呂。
その脇に蒸気サウナ。皆、身体を洗う時に座る、あの椅子を持って入っていきます。小生もそれに倣い、入ってみます。なるほど。壁面の腰掛台の上の、その椅子を置いて座るんだ。そうすると身体の位置が高くなるので、より熱い。サウナが効く、という訳ですな。常連さんの知恵。
で、それを出て、水シャワーを浴びて水風呂。ああ。極楽。
実は、もう一つサウナがある。これは乾式サウナ。これにも入ってみました。
しばらくすると常連のおんちゃんが入って来て、色々と話を聞かせてくれました。それによりますと。
「ここへ来て、バカ話をするがが楽しみで来ゆうがよ。家に帰ったち、嫁さんとは話すこともメッソ無いきね〜。」
で、皆さんこの近所の方なんですか?と尋ねると、全然違うよ、とのこと。
「あのおんちゃんは高須やし、隣のやつは薊野。その向こうのがは秦泉寺よ。ここは駐車場があるきね。みんなあ、遠いから、わざわざ来よらあよ。」
「みんなあ、それぞれ家があって、家には風呂もあるがよ。けんど、ここで喋るがが楽しゅうて来ゆうがよ。」
「わしらあ、今日、家に帰ったら寝る前にもう一回風呂に入るきねえ。」
「以前は○○温泉に行きよったけんど、ここを知ってからは、もう、ここばっかしよ。皆、もう仕事もしやあせん年やき、ちょっとでも安い方がエイきんのう。」
そこへ入って来たおんちゃんに「のう、そうやろうがよ。」と言うと、おんちゃんも「そうそう。ここはエイ。」
なるほど。
清水湯。そんな銭湯やったのか。満足し、快適なカランで身体を洗い、脱衣所へ。
番台の横には冷蔵ショーケース。おう!すごい!
その上段にずらりと並ぶのは、ひまわり乳業の商品ばかりなり。
「特濃ロイヤル180miビン」
「コーヒー180mlビン」
「ひまわり乳酸菌飲料90mlビン」
無敵のラインナップだ。
コーヒーを買い、腰に手を当てて一気に飲んだのは言うまでもありません。素晴らしい。
番台のおんちゃんに、「私、ひまわり乳業なんです。毎度ありがとうございます。」と御礼を申し上げ、ご了解を頂いて、冷蔵庫に並ぶひまわり商品の写真を撮らせて頂きました。
と、言う訳で、今日は素晴らしい「清水湯」さんをご紹介させて頂きました。
高知にも、こんな素敵な銭湯があることを今まで知らんかったのは、迂闊と言えば迂闊。世の中、まだまだ知らないことだらけ。でも、こんな発見があるので楽しい。
嬉しい余韻を楽しみながら、升形まで歩いて、電車に乗って帰ってきました。
良い日曜日、良い銭湯。新たなホームグラウンドの予感がしました。