大野の風景〔4541〕2015/09/21
2015年9月21日(月)良いお天気
ラララ音楽祭も、無事、終了。良いラララでしたね〜。やっぱし晴れると、雰囲気が全然違いますな。少々暑いくらいは我慢せんと。
2年連続でこんなに良い天気になったのは、ラララ史上初めてですな。去年も晴れました。が、去年はもっと暑かった。今年は暑い中にも秋の爽やかさが感じられる、そんな気候。
ここは田野町大野台地。空の雲を見ても、すっかり秋の風情になって参りました。青い太平洋。真っ青な空。そして秋の雲。
この台地、洪積台地で、洪積世の海進の際、浅海底となって、四国産地から流れ込んでくる土砂の堆積によって形成されたもの。それが、プレート運動の影響で隆起して70mほどの高さの台地となっちょります。台地の上はこのように平らかで広く、農地が広がります。
こないだ、9月15日に、東京へ向かう飛行機の窓からこの台地を撮影しちょりますのでご覧ください。
あの写真の、楕円形に見える部分が大野台地。今日のこの写真を撮影した場所は、あの楕円の左端辺り。台地は元々水の便が悪かった。で、井戸を掘り、共同で管理して、ジャガイモやサツマイモなどを作ってきました。それが、昭和45年頃に奈半利川の水をポンプアップするようになり、豊かな緑の農地になりました。稲作も、それから普及。
大野の人々は「大野倶楽部」というグループを作り、集落の永続を願って様々な活動を行っております。台地の一角には、大野倶楽部の立派な建物も。
ネットで調べてみたら、婚活イベントもやりゆうがですな。なかなかやる。
参加条件は、男性田野町在住、女性日本国内在住。今年3月に、3回目をやっちょります。キャッチフレーズは「夕陽と一緒に恋におちよう」。なるほど。成果があったことを期待したい。
さて。この左下の畑はオクラ。大野にはオクラ畑が多い。オクラは、とにかく毎朝収穫せんといかんので大変。雨の日も風の日も、とにかく毎朝。その労力がお金になるのでありましょう。
オクラの下の段にはえん麦。牧草のえん麦。
大野台地には畜産農家が4軒。うち2軒は土佐あかうしの農家さんで、あとの2軒が酪農家。その酪農家さんが、自給飼料として、ここでえん麦を作っておるんであります。
この自然豊かな台地。太平洋を見晴るかす、雄大な景色。
今、ここに暮らすのは約70世態、200人。全体の8割が農業。こんな風景の集落が永続していくこと。それこそが、日本が将来存続する条件だと思えてくる。そんな、美しい風景。大野倶楽部を活動を応援しています。