筆山の麓、赤い花、楠瀬喜多、頭山満〔454〕2004/07/13
2004年7月13日(火)晴れ
今日も暑くなりそうですね。朝から蝉が賑やかで大変です。
ここは、潮江天満宮の南に聳える「筆山(ひつざん)」の北東の麓。歩道の植え込みに色とりどりの花が咲いちょります。写真の花は「サルビア」の一種でしょうか。「サルビア」とはちょっと違うみたいにも見えますが、よう似いちょります。サルビアはシソ科サルビア属の花で、ラテン語で「健康」とか「治癒」とかを意味するのだそうです。種類によっては、薬として使われるサルビアがあるからなんですね。
花言葉は「ずべて良し、エネルギー」。うーん、サルビアらしいですね。
ひまわり太郎、「サルビア」から思い出すのは「東京スカパラダイスオーケストラ」の「マライの號」という曲なんでございます。
♪夜のサルビア 蹴散らし 走る 百花爛漫電光石火 南国 マライ・・・
てな感じの歌詞やったと記憶しちょりますが、夏のギラギラした暑さと鮮やかな赤のサルビアのイメージが重なって、不思議な雰囲気を醸し出しちょります。
写真の向こうに山の登り口が見えます。そこから500m程登りますと、以前にも一度ご紹介した「楠瀬喜多(くすのせきた)」さんのお墓があります。立志社の演説会などに熱心に通い、婦人参政権を日本で始めて要求したのではないかと言われる人物で、「民権ばあさん」と呼ばれ親しまれました。ただし、彼女が民権運動に関わったり自分で演説をしたりした訳ではないそうです。面倒見が良く、自由民権運動に傾倒した若き頭山満(とうやまみつる)が明治13年に立志社を訪れた際、彼女の家に居候し、帰りの旅費まで借りていったそうです。その縁で、彼女のお墓は、頭山満が金を出して建立したのだそうです。墓碑には「頭山満建之」と彫られちょります。そう。あの、右翼の巨頭頭山満です。
真っ赤に燃える情熱のサルビア。すべて良し、エネルギー。情熱の民権ばあさん。