バイクの日〔4508〕2015/08/19
2015年8月19日(水)雨
よく降りますな。今日は「バイクの日」やそうです。8月19日なのでバイクの日。そのまんまやがな。
ここ、高須の高知県警による交通情報板には、数日前から、この表示。以前、スマホはしのべちょきよ、などと秀逸な標語?が表示されたこともある、この交通情報板も、最近は当たり障りの無い普通の標語になっちょりますので、ちくと寂しい。
で、数日間も表示せないかんくらいバイクの日が重要なのかどうなのかは知りませんが、あんまし長いこと表示されゆうので、覚えてしまいました。
調べてみますれば、「日本二輪車普及安全協会」さんというののホームページにありました。経緯。
「1989年に政府総務庁(現在、内閣府)交通安全対策本部により、二輪車の交通事故撲滅を目的に「8/19:バイクの日」が制定され、バイクの日を中心に全国自治体の交通安全対策室や地元警察署では二輪車の安全運転講習会などを開催。」
とのこと。今日は雨やき、バイクイベントは大変ですな〜。
バイクと言えば、そもそも、なんでバイクと言うのか。
英語で自動二輪車はmotorbikeかmotorcycle。日本に自動二輪車が輸入され始めた頃は、この呼称で呼ばれておったにかあらん。その前者がつづめられてバイク。motorがのいた訳だが、英語でmotorがのいてしまうと自動ぢゃあないなるので普通の二輪車、つまり自転車だ。
ちなみにオートバイはautobaikeからきちゅう訳だが、このautobikeを翻訳ページに入力しても日本語に変換されない。つまり、和製英語なんですな。まあ、どうでも良い話。
バイクと言えばブルーバード。以前にもご紹介しました。
戦後すぐ。
当時、日本国中に、数百社と言われる、たくさんのバイクメーカーができたそうです。軍事物資などが出回り、軍用機などのエンジンを利用したものがほとんど。で、その中に現在のホンダなどもあった訳ですな。戦後の復興期は、そんなバイクに需要が高まっておりました。
で、高知でも、金沢高等工業を中退し高知工業高校の先生をしながら様々な特許を取得して、「山崎内燃機関研究所」を設立、バイクづくりに取り組んだ人物がおりました。山崎圭次さん。
山崎さんがすごいのは、4サイクルエンジンを、自分で製作したこと。それもかなりレベルの高いもの。そのエンジンを搭載してつくられた、一番人気を誇ったバイクが「ブルーバードMC型」。
4サイクル サイドバルブ単気筒90cc。
現在、野市にある四国自動車博物館の入り口を入ったしゅっとのところに展示されちょります。高知にもこんなすごい人物がいて、すごいバイクがあったのであります。
この話は以前にも書きました。その山崎さんは、地球環境の大切さを訴えた方でもあり、思想家、哲学者でもあったと言えます。「星からのことづて」を始めとする様々な詩集や文章には、我々の住む地球の自然はかけがえのないものであり、目先の利益に捉われて安易に破壊するようなことは決してしてはならない、という想いが綴られております。どっかの誰かに聞かせてあげたい、すばらしい知性に溢れた玉文の数々。
で、昭和46年、あの、地獄のように汚かった江ノ口川の汚染源である高知パルプの排水溝に生コンを流し込んで操業を止める、という実力行使に出たのも、その山崎圭次さん。その際に設立した「浦戸湾を守る会」は、今も連綿と活動を続け、浦戸湾や、そこに流れ込む河川の環境を守る活動を続けられております。
昨日の高知新聞の「所感雑感」にも、浦戸湾を守る会の現事務局長田中さんの、熱のこもった文章が掲載されておりました。
遠い将来を見通すこと。
これは、特別な能力を必要とすることではなく、誰でも、そこに想いを馳せさえすればできること。山崎圭次さんは、とてつもなくすごい人物ですが、凡人の我々にも、そんなことを教えてくれます。