高見山、天からのスポットライト〔4478〕2015/07/20
2015年7月20日(月)降ったりやんだり
今日は海の日。なので、山をたつくって来ました。とは言え、お昼からお仕事なので、近場の南嶺。いつもの南嶺。筆山を駆け上がり、高見山、鷲尾山、烏帽子山縦走。いつものコース。15km。
関東が梅雨明けしたと言うのに、まだしてない高知では、昨夜、夜中には結構ガイに降りよりました。なので、雨の中のランを期待して、6時から筆山を駆け上がってみたのであります。
結論から申しますと、走りゆう間は、雨は降りませんでした。ああ。いけず。どうなっちょら〜、という気持ちを抑えて、今、このにっこりを書いております。
降ったりやんだりのお天気なので、山にハイカーさんはおらんかと思いよりましたが、おりました。普段着のような格好をしたご高齢の方が、三々五々。深谷辺りから登り、鷲尾山へ行ってきたんでありましょうか。7時前に、鷲尾山方面から下ってきておりました。高齢者さん、恐るべし。若者、もっと頑張らんと、今時の高齢者さんにパワーで置いていかれておりますぞ。
と、思うた朝でした。
写真は高見山頂。正式名称は皿ヶ嶺。しかし、我々には高見山以外の名前はピンときません。高見山と言うたら高見山。標高163mのこの山は、特徴のある植生で、高知の皆さんに親しまれちょります。
この山、上部三分の一くらいには、大きな木がない。まるで高山の森林限界のよう。雑草のような草が生い茂るだけの、非常に見晴らしの良い山。そして夥しいお墓。
この特異な植生、高見山が定期的に火事になって焼けてしまうので、それによって成立してきた植生やと思われます。山火事後の高見山、このにっこりでも何度かご紹介してきました。最初は今から11年前、2004年2月の山火事。2009年1月2日の夜の山火事は、翌日にランをしてご紹介しちょります。あれから6年。ボチボチ危ない時期になってきちゅうのではないか、と考えられる高見山。
植生には、「草原生植物」というのがたくさん残っちょって、こんな街近くの山にしてはなかなか貴重にかありません。高見山の夥しいお墓も、定期的に焼けることを想定してつくられちゅうと言います。なので、近年の火事の際に、ヘリコプターから水をぶっかける、というのには、賛否あるようです。あの水圧で墓石が倒壊したりする、という被害があるので。それよりは、焼けるに任せ、山裾に延焼してこんようにするだけにしちょいて欲しい、と。
難しいところだ。
そもそも、定期的に山火事になるのは、お墓があるき、ですよね。お墓のお線香から火がでて、というのがいつものパターンやと思われますので。お墓と植生。これはもう、深い深い縁でつながっちゅうのでありました。
今朝は、空に厚い雲。その雲にあいた穴から、お日様。スポットライトが舞台を照らすように、高知の街が照らされております。雲の動きが南東から北西へ。それに合わせ、スポットライトも北西に移動していく、不思議な光景。雨に濡れた建物や道路がスポットライトに照らされて、それはそれは幻想的で美しいモノトーンの風景を醸し出しちょりました。朝の高見山。