ツクツクボウシの山〔4147〕2014/08/23
2014年8月23日(土)小雨のち曇りのち晴れのち
今日は、午前中、久々の南嶺RUN。雨が降る予報やったのですが小雨程度で、雷も鳴らず。雷が鳴りよったら山頂縦走はやめちょこうと思うたのですが、走りよったら、途中から、なんと晴れてきたではありませんか。珍しい。
高知は、この8月になってから、まともに晴れた日は一日もありません。夏をあきらめようか、てな雰囲気になりゆう高知県。なので、お昼前からとは言え、突然真夏のような青空が広がり始めたがにはビックリしました。真夏なんですが。
山の中ではセミの声。どの種類のセミやと思いますか?主流は、もう、ツクツクボウシ。そしてミンミンゼミ。雨が上がった森の中に、ツクツクボウシの声が響くと、「夏を返してくれ〜」と叫んでしまいたくなります。私の夏はどこへ行ってしまったの?
そう。もう、クマゼミのワシャワシャはまったく聞こえなくなりました。もう、クマゼミの恋の季節は終わったのでありましょう。基本的に、クマゼミは、雨が降ると鳴きません。ので、今年成虫になったクマゼミは、鳴くのにこじゃんと苦労したと思われます。ちょっとした、雨がやんだ隙に鳴いて繁殖活動にいそしむ。そんな夏。
以前、セミの、地中生活の期間について書きました。まだまだ謎に包まれちゅう、セミの幼虫期間。セミの種類だけでなく、地域や環境によっても、ひょっとしたら、幼虫で過ごす年月が違うのかも知れません。
高知のクマゼミ。何年後かに、「妙に今年はクマゼミが少ないよ」「妙にあのワシャワシャがいつもより静かなよ」という夏がやって来たら。それは、今年の夏の雨の影響かも知れません。そして、それによって、高知のクマゼミの幼虫で過ごす長さが明らかになるかも知れません。なことはないか。
今朝は、筆山から小石木の古い墓地がある山の方へとまわり、鬱蒼とした薮を漕いで高見山の南へと出ました。そこから土佐塾高校の山を通り、一気に鷲尾山へ駆け上がります。午前中は割合に過ごしやすい気温やったので、それほど心臓バクバクにはなりません。その途中で撮影したのが、この写真。
この南嶺登山道、実にキレイに整備されちょります。前回、台風直後に山に入った際は、山道に樹々が倒れ込み、障害物競走のような状況でした。しかし、今はキチンと走れるようになっちょります。それもそのはず。
途中で、倒れ込んで道を塞いじょった何本かの杉の木を、おんちゃんが一人で、ノコギリを使って伐採しながら、道を確保する作業をしておられました。頭が下がります。御礼を申し上げると、「なんちゃあなんちゃあ、もう済むき!」とのお返事。ホントに頭が下がります。このような皆さんのお陰で、我々の快適な人生が保たれているのだ、と、今更ながらに実感し、感謝せんといかんと思いました。
鷲尾山頂から久々に太平洋を眺め、神田吉野へと駆け下り。山は、とてつもなく水分を含んでいます。いつもは水分のないような箇所から水が涌き出し、山道も、途中、小川のようになっておりました。そうやって保水して、自然みずからが、自然の猛威から我々を守ってくれていることが体感できます。
下山し、温泉につかって街へ帰ると、今月になって見たこともないような夏の青空。
暑い日差し。
もう、「暑い暑い」などと文句を言いません。この、強烈な日差しの夏空が、ちょっとでも長く続きますことを願ってやみません。そんな、2014年8月です。