浮かび上がる椿さん〔3919〕2014/01/07
2014年1月7日(火)晴れぞなもし
今朝は松山。愛媛県の松山に来ちょります。
昨日、高知県の食品流通業界合同賀詞交歓会が、高知市でありました。今日は、愛媛県の流通業界合同の賀詞交歓会。こうやって、合同で一度に済ますと、年始回りで廻る方も対応する方も楽チンで合理的である、という考え方から、近年、こんなやり方が増えました。
昨日、高知のがに出席しちょいてバスで松山入り。夜は支店のメンバーと飲みまして、今朝は心地良い松山の朝を迎えました。
松山城近くのホテルを、朝5時にスタートしての新年松山RUN。新年ですき、目的地はもちろんここ。椿神社さん。正式名称は伊豫豆比古命神社。いよずひこのみことじんじゃ。長い名前ですが、椿さんの愛称で親しまれる古い古い神社。創建2000年になる、という伝説もある、とにかく古い神社。御祭神は、伊豫豆比古命、伊豫豆比売命(いよずひめのみこと)、伊与主命(いよぬしのみこと)、愛比売命(えひめのみこと)。
この愛比売命さん、古事記の最初のところに出てくる神様ですね。
まず、イザナギ、イザナミが天沼矛で大地をかき混ぜて矛から滴り落ちたのがオノコロ島。で、島に降りて結婚し、国を生みます。
まずは淡道之穂之狭別島。淡路島ですな。その次が、胴体が一つで顔が4つという伊予之二名島。四国です。四国は、こんなにも早い時期につくられた訳です。その4つの顔が、飯依比古(讃岐)、大宜都比売(阿波)、そして愛比売(伊予)、建依別(土佐)、と書かれます。その愛比売命さんも祀る椿さん。
ちなみに、土佐は建依別の国、と言われるのは、こっからきちゅうがはご承知の通り。高知商業の校歌で有名な建依別。
愛比売命さんから、明治の廃藩置県で愛媛県が生まれたがもご承知の通り。神様の名前が県名になっちゅうのは愛媛だけやそうです。
さて。
この椿さん(伊豫豆比古命神社)の由緒によりますれば、まず、往古、伊豫豆比古命、伊豫豆比売命の二人が舟山に舟を寄せてきて、それを潮鳴栲綱翁神がお迎えした、とあります。この界隈、今では考えられませんが、海やったのでありました。
その、潮鳴栲綱翁神(しおなるたぐつなのおきなのかみ)を祀る奏者社が、伊豫豆比古命神社拝殿の前に鎮座。伊豫豆比古命神社の拝殿に参拝する前に、こちらに参拝するががしきたりながやそうです。
昨日の土佐神社さんも、古くは土左大神、そしてそれ以前から地元の神様として尊崇されてきちょったように、ここ、伊予でも、古くから尊崇されちょった神様がいらっしゃって、そこに、中央政権と関係のある神様がやってきた、というパターンでしょうか。
それは神様だけでなく、支配者の交代も意味するのでありましょうか。
と、まあ、想像は太古の昔を駆け巡るのでありました。朝っぱらから。
夜明け前、まだ真っ暗な境内。時折、参拝の方が訪れます。静かな早朝の椿さん。
ホテルから往復12kmの早朝椿さんRUNは、気持ちを引き締めてくれます。