築地、マグロ塚〔3852〕2013/11/01
2013年11月1日(金)築地も快晴
今朝は東京。業界の寄り合いで出張。品川界隈に泊まっちょりまして、朝はおやくそくの築地RUN。今朝は8km。
夕べは結構飲みましたので、朝はまだ酔うちょります。ちくとふらつく身体に鞭を入れ、2kmばあ走ったらシャキッとしてきます。そして、日の出桟橋近くから浜離宮の横を通って築地。
築地は、なんと言うたち、外国人観光客の人気スポット。今朝も、早朝から多くの外人さんが訪れちょりました。いつになくおまわりさんも多く、正門のところにどさり。背広姿の、体格のエイ、私服刑事みたいなヒトもいっぱい。たぶん、どっかの要人が、築地を見にやってくるがでしょうねえ。ご苦労様です。
外人さんは、築地の雰囲気を楽しみ、そして寿司屋さん、海鮮屋さんで食事をするがが定番にかありません。しかし、小生は、場内場外を問わず、働く皆さん対象の食堂がツボ。朝からボリュームたっぷりで、それぞれ特徴のあるメニューがホントに楽しゅうございますねえ。そんな訳で、最近は、東京出張の朝は築地RUNがマイブームなのであります。
一番のお気に入りは、場外のきつねやさん。ホルモン煮をご飯にかけたホルモン丼が絶品ですが、今朝は初めて肉どうふにしてみました。う〜ん、これも絶品。せっかくの朝RUNのすべてを台無しにする濃厚さとボリュームですが、たまりませんね〜。
ところで、市場の北側、新大橋通に面した塀に、このようなプレートが掲げられちゅうがには、誰も気付きません。目立たない、銀色のプレート。プレートの真ん中にマグロの絵が描いちゃあるので、気になって読んでみました。以下転載。
1954年3月1日、米国が南太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で被爆した第五福竜丸から水揚げされた魚の一部(約2トン)が同月16日築地市場に入荷しました。国と東京都の検査が行われ、放射能汚染が判明した魚(サメ、マグロ)などは消費者の手に渡る前に市場内のこの一角に埋められ廃棄されました。
全国では850隻余りの漁船から460トン近くの汚染した魚が見つかり、日本中がパニックとなって魚の消費が大きく落ち込みました。築地市場でも「せり」が成立しなくなるなど、市場関係者、漁業関係者も大きな打撃を受けました。
このような核の被害がふたたび起きないことを願って、全国から10円募金で参加した大勢の子供たちと共に、この歴史的事実を記録するため、ここにプレートを作りました。
マグロ塚を作る会
1993年3月1日
以上転載。
第五福竜丸は、今、東京湾の埋め立て地、夢の島に展示され、被爆した第五福竜丸の無線長、久保山愛吉さんの遺言「原水爆の被害者は、わたしを最後にしてほしい」という言葉が刻まれた碑が、その展示館の横にひっそりと立てられております。久保山さんは、被爆半年後に、放射能症で亡くなりました。
市場関係者や観光客で賑わう朝の築地。その市場の塀に、ひっそりと貼られたプレート。福島の現実を抱える今、ちゃんと見つめ直す必要のある、プレートかも知れません。