復活の灯り〔3842〕2013/10/22
2013年10月22日(火)快晴!
今朝はいつもの野市、上岡八幡宮さん。戻ってきました、灯りが。
拝殿の軒下。今年の7月までは、暗い時間帯には拝殿軒下に電燈が点いちょりました。どんな時間帯にお参りにきても大丈夫なように。ところが、今年7月22日のにっこりでご紹介したように、その頃から、電燈が消えたのであります。真っ暗。普段お参りにやってくるのは朝5時前ですき、真っ暗。参道途中に街灯がありますので、その灯りが届く場所はまだ良いのですが、拝殿前は真っ暗で、なんとも言えない神秘的な雰囲気を醸し出しちょりました。ときどきゾンゾンします。真っ暗なお宮さんをお参りするのは、それはそれで神様を感じるがには良かったがかも知れません。
しかし、真っ暗いので、お賽銭を財布から取り出すがにも苦労します。雨の日は、拝殿前の木の階段がどれっぱあ濡れちゅうかが判らず、靴下を濡らしてしまいました。
そして復活の灯り。昨日までは点いてなかったので、昨夜から復活したがですね。これで、いつでもお参りしやすうなりました。上岡八幡宮さん。秋のお祭りも終わり、これから冬に向かう八幡様境内。空には満天の星。美しい神社の朝。
上岡八幡宮さんは、上岡山の山腹に鎮座。以前から何度も書いてきましたが、日本の宗教施設は、丘の端っことか斜面とかにつくられるケースが多い。人々が住むエリアからは少し超越した場所。西欧のキリスト教会などは、村の中心部に鎮座しちゅうのとは対照的です。神に対する考え方、立ち位置が、このような立地につながっちゅうがでしょうか。
で、この八幡様も斜面に鎮座するので、拝殿でお参りするには少し斜面を上らんといけません。この石段。文化十四年八月十五日と刻まれちょりますので、1817年。200年近く前に、地域の皆さんによってご寄進された石段。ゴツゴツで、手作り感満載の石段。ひとつひとつ、手で切り出したようなでこぼこの直方体。人々の思いが伝わってきます。
その横の石垣は、最近補修工事が行われましたが、最初に組まれたのはいつ頃のことでしょうか。やはり藩政期の、早い時期やったと思われます。
この石段ができる前は、どんなになっちょったがでしょう。斜面の山道を登るようになっちょったがかも知れません。
今は、この石垣の右側に、スロープもご寄進されちょりまして、この急な石段を使わんでも、スロープで拝殿前まで行けるようになっちょります。時代は変わり、社会も変わっていきます。
今朝は、地平線近くに雲があったので見えませんでしたが、実は、もう、夜明け前の東の空に春の大三角形が見え始めちゅうがをご存知でしょうか。しし座のデネボラは、もう、はっきり見えます。うしかい座のアークトゥールスはギリギリ。おとめ座のスピカは、まだちょっと見えない。しかし、ちょっとづつ見え始めちゅう春の大三角形。
もう、冬の大三角形であるシリウス、プロキオン、ベテルギウスは、夜明け前には空の高い位置にやってきました。季節はどんどんと移ろいます。夜明け前の空は、今、真冬の状態で、春が見え始めたところ。冬来たりなば、春、遠からじ。
灯りが復活し、春が見え始めました。