取り壊される追手前小学校と残ったソテツ〔3689〕2013/05/22
2013年5月22日(水)晴れ!
今朝は高知。ひと仕事済ませた後、ここ、追手前小学校跡地に来てみました。取り壊し作業は進み、こんなになってしまいました。こないだ、5月12日にご紹介した風景から、更に、痛いものになっております。
同じような角度で、一昨年2011年10月23日に撮影しちょります。校区区民運動会。昨年の、最後の区民運動会は雨で体育館やったので、この運動場でやった最後の区民運動会。もう、あの風景は見れません。
さて。
この写真の左端をご覧ください。ソテツ。ここに一次移植されちゅうがですね。今朝、気付きました。
追手前小学校のソテツ、第三国民学校のソテツは、太平洋戦争中の空襲で、校舎がすべて焼けてしもうた時に、奇跡のように焼け残ったソテツ。復興のシンボル、平和のシンボルとして、我々が子供の頃も、大切にされよりました。
そのソテツ、ここにできる新図書館敷地と、統合されて新しゅうにできたはりまや橋小学校に移植される、ということです。はりまや橋小学校には、もう、移されたがでしょうか。
ソテツは、追手前小学校の校歌にも歌われました。せっかくですき、高知市立追手前小学校の校歌歌詞全文をご紹介しましょう。
朝だ緑の 並木道 明るい窓が よんでいる
希望の歌も はつらつと みんな仲よく はげもうよ
楽しい学校 追手前
広い青空 南国の はえある町の 中央に
残るソテツの たくましく 強く正しく 伸びようよ
楽しい学校 追手前
高いお城の 天守閣 仰ぐひとみも はればれと
大きな夢を ふくらませ 理想の明日へ 進もうよ
楽しい学校 追手前
この校歌、小生小学生の頃は、そんなに好きではありませんでした。校歌にしては、そんなに格調が高い訳ではない。「みんな仲良く」とか「楽しい学校」とかいうのが、ちょっと、いやでした。
しかし、今になって、あらためて歌うてみると、良い校歌です。特に2番の歌詞。はえある町の中央。残ったソテツのように強く正しく伸びていこう。廃校になった今、この歌詞を見ただけでジーンときてしまいます。
この3月23日に、あの、まだ取り壊されてない体育館で執り行われた閉校記念式典。そのクライマックス。校旗返納、閉校宣言の直前に歌われた、最後の校歌を撮影してYouTubeにあげちょります。普段のピアノ伴奏の校歌よりもテンポが遅いですが、これも、名残を惜しみ、ちょっとでも長く歌いよりたい、という思いと理解しましょう。
次にご紹介するときには、もう、更地になっちゅうでしょうか。追手前小学校跡地。