比島のY字路〔3656〕2013/04/19
2013年4月19日(金)曇り
昨日は暑いくらいの陽気でした。今日からはまた、ちくと冷えるにかありません。まっこと三寒四温。風邪引いてしまいました。
この辺で、普通のにっこりひまわりに戻していきましょう。普通のにっこりとはなんぞや。元々、マニアにしてニッチにして身近な史蹟、遺構などを写真に撮ってご紹介、というのが王道。そんながが好きながです。そういう意味では、今朝のはこれまたマニアにして王道。
ここは比島。比島界隈、まあ、ビックリするくらい景色が変わってしまいました。高知駅の再開発に伴い、南北に大きな道路ができたり、東西の道もこじゃんと広うなったり。以前の道がどうなっちょったか、ようわからんなっちょります。
それでも、駅の東、天下味栄田店さんのある、最近できた大きな通りを北上しよったら、右手、比島山の北鹿に沿うように、旧道が残っちゅうががわかります。そう。あれが、比島橋を渡って薊野方面へと行くメインの道路でした。
そして、あの道は曾て、高松方面へと繋がる国道32号線やったことは、皆さんも覚えちゅうと思います。国道32号線は、瀬戸内方面、つなり、日本の中心部へ向かうメインストリート。それは、県庁前から電車通りを東進、八幡通電停(今はありません。土佐橋と木屋橋の間)を左折して北上、江ノ口川を山田橋で渡ります。そして汽車の踏切を越え、比島山の西麓から北麓を抜け、比島橋を渡って薊野。一宮を抜け、逢坂峠を越えて、岡豊へ。医大の北を東進して、領石から根曳の坂を登っていきよりました。う〜ん、文章がくどい。
それはともかく。山田橋とか、比島の北とか、あれが幹線国道やった訳ですきんね。狭いですな、今にしたら。
ここは比島の北。横尾忠則さんぢゃあないですが、Y字路。左側の道。これが旧道。昔、国道32号線やった道。今は、旧道、裏道になってしまい、静かなもんです。このY字路に、ご覧のように古い標柱がたちます。暗かったので、詳細はよう読み取らんかったがですが、右へ行くと「安楽寺」。左側は「高智」。
そう。この道は、国道になる前から、高知と外界を結ぶ陸路のメインストリート。表玄関。この街道を通って、土佐の外から高知の城下へと入ってくるルートがありました。その街道を通ってやってきて、このY字路を左にとって南下すれば、山田橋の番所。そこを通り抜けたら高知の城下。
右手の道は、安楽寺さんにつながる道というのは、今朝、知りました。
試しに、右手の道を進んでみると、なるほど、ずうっと西へ西へ。
狭い道路が、カーブを右に左に描きながら、西へ西へとつながっちゅう。これが、愛宕を抜け、洞ヶ島の安楽寺さんのところまで行く訳ですな。これも旧道。しかし、昔は、かなりの往来があったでしょう。
この左側の旧国道についても、これからの世代にヒトにはわからんなっていくでしょうね。右手の安楽寺さんへの道を、我々が全然知らんように。
時は流れ、記憶が残り、記憶が薄れ、痕跡だけが残る。