乗り物の耐用年数〔3625〕2013/03/19
2013年3月19日(火)晴れ!
いやいや、昨日はよう降りましたねえ。かなりガイな雨。春の嵐、というやつでしょうか。田植えしたばっかしの田んぼは、ちくとことうたかも知れません。
昨夜は県外からのお客さんで、ひろめ市場でした。やっぱしエイですねえ、ひろめ。月曜日の夕方というのに、満席。流行っちょります。月曜は、人気のお店が定休日やったりしますが、それでもあの賑わい。平日ですきほとんど地元人。しゃべる言葉を聴きよったらわかります。高知の文化、ひろめ市場。
さて、で、そのひろめ市場前に自転車を置いて帰ったので、今朝は電車に乗って取りに行きました。始発の電車。
この電車の車体、昭和30年代につくられたと、車内の説明板に書かれちょります。もう、50年以上。小生よりも年上。考えてみたらすごいことですよね、これ。
50年以上前の乗り物というと、車なら博物館に展示されます。それが、現役も現役、これ以上ないくらい現役で走りゆうがですきすごい。シンプルで頑丈な構造ながでしょう。都会の電車とかは、どんどんと新型車両ができて、更新されていきますが、田舎の路面電車は、どの地方のものでも、このような古い車体がいまだに利用されちょりますよね。これは、地球環境や社会にとって、良いことやと思います。使い捨て文化の中で輝く持続性。
そう言えば、飛行機の機体なんぞも、結構長いこと使いますよね。あの、YS-11とかは、どれっぱあ使われよったがでしょうか。YS-11の試作機がお披露目されたがが昭和37年で、高知〜東京に就航したがが昭和40年4月1日。2006年9月まで、高知空港を離発着しよったYS-11。エイ飛行機でした。
このにっこりでも、2003年11月6日や、2005年12月12日にご紹介しちょります。あの金属的なギュイーンという音。やわらかい揺れ。現在大阪便に就航しちゅう飛行機の、あの鋭角的な揺れとは対照的です。
そのYS-11も、40年以上使われよったということになります。素晴らしい。もう、日本の空で見ることができんなったがは残念です。
こうやって見てみると、路面電車や飛行機は、その耐用年数がこじゃんと長い。整備をキチンとしていけば、何十年も使えるということですな。その間、様々な技術革新があるでしょうが、そんなことには関係無く、ちゃんと実用に耐えゆう。そのすごさ。基本的な構造がしっかりしちょったら、技術の進歩の中でも、残っていくということ。思い出すのはロシアのソユーズ。ひまわりの乳酸菌が載ったことでも有名?なロシアのソユーズも、その基本設計は、昔から変わらず。それを、何十年もブラッシュアップした技術なので、その安定感たるや、他国の宇宙船の比ではない、という感じですね。打ち上げに立ち会うて、それを実感しました。
だいたいからして、車が、寿命が短か過ぎるがでしょう。新しい技術をどんどんと開発し、デザインをどんどんと変えていく自動車。ホントは、基本的構造がしっかりしちょったら、何十年も使えるものながでしょうね。それを、数年に1回は買い替えんといかん、みたいになっちゅうががちくとおかしいがでしょう。
現役でバリバリ活躍する、小生より年上の電車に乗ると、そんなことを考えてしまいます。