どうぞりこうぞりモンて来ました〔3597〕2013/02/19
2013年2月19日(火)曇ったり小雨になったり雪やったり
昨日の夜、高知へモンて来ました。今朝は高知。小雨模様。冷たい雨が降る、高知市内。JALの最終便に乗って帰りましたが、機内に、赤ちゃんや小さい小さいお子さん。以前にも書きましたが、あんな場所に、赤ちゃんや幼児が居ると、なんだか嬉しゅうなります。気圧の関係で大泣きを始めたりしますと、思わず微笑んでしまいます。これからの日本も、この子達が居れば大丈夫、と、理屈ではなく、感じてしまうのでありました。
さて。
今朝、打合せをしちょいて、車で松山へ。愛媛県の松山。
午後2時には高知で会議がありますき、それまでのモンて来んといけません。で、南国インターから高速に乗り、大豊町へ向かうと、雪。雪が、結構降りゆうではありませんか。これはメッタ。松山とんぼ返りながですが、帰りに高速が雪で通行止めになっちょったら、会議に間に合わん。どうしょう。まあ仕方ない。
そんな不安を胸に抱きながらも、取り敢えず車窓から撮影。
ここは笹ヶ峰トンネル入り口。このトンネルの真ん中に県境があって、トンネルの向こうは愛媛県。ここは雪国のよう。
道路にずんずんと雪が積もりよります。
このルートは、藩政期、参勤交代でも通った街道に重なるルート。この右手に、県道5号線。雪が無ければ、そして時間に余裕があれば魅力的な、かなりの標高を通る県道で、笹ヶ峰隧道を抜けて愛媛県の新宮村へ。県道のトンネルができる前は、そのまたとっと上の峠を越える街道。それでも、参勤交代で利用されたぐらいですき、かなり整備され、交通量も多かった街道。
こんなお天気の時はどうなっちょったでしょうね。かなりの雪道。それでも、人々は往き来、しよったでしょうか。ひとつ間違えたら遭難してしまうような、そんな街道。
今日は、松山で一仕事済ませて、急いでモンて来ましたが、その時間帯には雪も小降り。かなり湿った、水分の多い雪やったので、道路も、既に積雪はなく、制限速度は50kmでしたが、どうぞりこうぞりモンて来れました。めでたしめでたし。
ところで、どうぞりこうぞり。
この言葉、私は、結構普通に使います。なんとかかんとか、といった意味の、これも土佐弁なんでしょうか。やっとこさっとこ、ぐらいの感じ。これをFacebookで書いたら、ある方の奥さんは、なんぞりかんぞり、という言葉を使う、というコメントがありました。なんぞりかんぞり。何だかんだと、という意味にかありません。「なんぞりかんぞり言うたち始まらんろがね」てな感じで使うがでしょうか。素敵です。
どうぞりこうぞりも、なんぞりかんぞりも、その語感がぞりぞりしちょって、かなり特徴的。しかし、非常に、その感じ、雰囲気がよく表現されちょって、良い言葉です。FBにも書きましたが、残していきたい土佐弁。美しいかどうかは知りませんが。
考えてみますと、いろいろいかいろヨウダイを言うことをヘンジョウコンゴウと言いますが、どうぞりこうぞり、なんぞりかんぞりと、長さが同じくらいの単語。おっと、今、つい、いろいろかいろと書いてしまいましたが、これも同じような単語かも知れません。う〜ん土佐弁って素晴らしい。
なんぞりかんぞり言うたち、あしらあは土佐人ぢゃきねえ。いろいろかいろ、ようだい言いなよ。めっそヘンジョウコンゴウ言いよったら、づきとばすぞね。
と、どうぞりこうぞり、例文をつくってみました。
いかん、めっそ、てんごのかわ、せられん。