目黒不動尊、目黒川と、江戸時代の都市計画〔3502〕2012/11/16
2012年11月16日(金)東京は晴れ!
東京は昨日から良いお天気。昨日のお昼前、無事、東京に着きました。背広もキチンと乾き、何事もなかったように業界の寄り合いに出席できました。夜は懇親会。で、今日は10時過ぎに広島県の福山まで行かんといかんので、新幹線に乗りやすい品川近くに泊まることにしました。五反田。
五反田は、なんとなくイメージが庶民的ですが、しゅっと近くに白金台もあり、高級住宅街に近い場所ではあります。駅前はなかなか猥雑感があってエイですね。その、駅前しゅっとの、東急ステイ五反田というホテルに泊まっちょったがですが、ここは気に入りました。なにかに気が利いちゅう。部屋には、なんと、乾燥までできる全自動の洗濯機があるではありませんか。
で、昨日の朝の大冒険でビショビショになっちょったジャージとかシャツとかを、昨夜、洗濯。と、申しましても、洗濯機に放り込んでスイッチを入れるだけですが。
お陰で、今朝、洗濯した心地良いジャージを着てたつくりに行くことができました。とは言え、6時半の新幹線には乗らんといかんので、朝4時過ぎスタート。目的地はここ、目黒不動尊。正式には瀧泉寺と書いちょりますが、目黒不動尊で親しまれちょります。調べてみますれば、2008年に3度、やって来ちょりますね。
当時は、メッソ、地形というものに関心がありませんでした。ので、坂の多い街やのう、くらいの感慨でしたが、改めて、地形に注意して走ってみるとこれは面白い。五反田駅は、谷にあり、目黒不動尊は、武蔵野台地が張り出して来た、その台地の先っぽに鎮座。谷底を流れるのは目黒川。
渋谷が、目白川の谷底であるのとまったく同じ。目白川は暗渠ですが、目黒川は開渠ですきに、風情が残ります。目黒川の谷の両側は小高い丘。東側が白金台とかの、大使館も並ぶ高級住宅地。西も台地で、北側も。目黒川の谷筋を中心に、いく筋もの谷が、左右の丘の間から流れてきよった、そんな風景が想像できるではありませんか。それっぱあ、かなり複雑なアップダウンの地形。自分の足で走ってみたら、こじゃんと実感できます。
以前にも書いたことがありますが、日本では、神社仏閣のような宗教施設は、山に鎮座し、山裾からそこへ登っていく参道がしつらえられちゅうケースが多いです。ここも、まったくそう。この、仁王門は、山(丘)の下にあり、この向こうで、急な石段を登ると、お不動さん本堂が鎮座。その斜面には独鈷の滝という滝があります。そんな、山の斜面。そして、この仁王門から南に、門前町が形成されちゅう、という、非常にオーソドックスな日本の門前町の姿を見せてくれます。
江戸時代の都市計画が、そのまま体感できる、五反田、目黒。
台地の上に広い武家屋敷があり、それが今は大使館や高級住宅地。台地の端に宗教施設があって、その下に門前町。谷底の低い、そして広い場所に、庶民の街、猥雑な街が形成され、それが今の五反田駅界隈につながっちゅうという訳です。
江戸時代の都市計画と街の形成が、そのまんま。