瀬戸大橋から下津井、鷲羽山ハイランド、瀬戸内海を眺める〔3465〕2012/10/10
2012年10月10日(水)晴れ!
今日も良いお天気。
今朝は香川県坂出市の支店に車で来ました。で、今はJRで瀬戸大橋を渡りよります。本四架橋の中で、一番最初に完成した瀬戸中央自動車道。香川県の坂出市と岡山県の児島市を結びます。
この橋は、道路と鉄道の橋。唯一の、鉄道が通る本四架橋。汽車の窓から、ゆっくりと美しい瀬戸内海の風景を楽しめます。
まあ、いちばんゆっくり、瀬戸内海の風景を楽しめる橋は、なんと言うたち、こないだのしまなみ海道。歩きながら眺めれる訳ですき、眺め放題。それこし眺め放題。歩いても歩いても、ずうっと、果てしなく歩きながら眺めれます。
この瀬戸大橋は、汽車からですき、眺めれるがは10分くらい。アッと言う間に瀬戸内海を渡ります。
写真は、本州へ到達する直前の橋から撮影したもの。その眼下の街は、下津井の港。その上に鷲羽山ハイランドが見えます。遊園地。
まだJr.が小さかった頃、遊びに来たことがあります。バンジージャンプで、台の上に立つと、瀬戸大橋と瀬戸内海が遥か向こうまで見渡せて素晴らしかった記憶があります。
鷲羽山は、本州側から瀬戸大橋を渡って一つ目の島、櫃石島から眺めると、鷲が羽を拡げちゅうように見えるき、鷲羽山、ということにかありません。横溝正史さんの小説に書いちゃありました。悪霊島。鵺の鳴く夜は恐ろしい、というキャッチフレーズで映画になっちょりました。この風景の中を航行する船の上で物語が始まり、離島で繰り広げられる奇怪な殺人事件。横溝ワールドの原点は、この穏やかな瀬戸内海と、岡山の山中の古い集落にありましたよね。
こないだから、久々に横溝正史さんの小説をいくつか読みましたが、今読んでもホントに面白うございます。ミステリにとってプロットとかトリックとかも大事でしょうが、その、場の雰囲気と申しましょうか、空気感と申しましょうか、そういったものが一番大切である、ということを教えてくれるがが横溝正史さんの作品やと、再確認したことです。
以前、まだ橋もなく高速道路もない時代に、岡山で1年間一人暮らしをしました。横溝さんの時代と同じく、瀬戸内海は当然船で渡る海。もっぱら宇高連絡船ですが、デッキから眺める海は、ホントに美しかったですよね。あのときの潮の香り、デッキで販売しよったうどんの匂い、高松駅で乗り換える時の、汽車の燃料の臭い。岡山と四国の間を、列車がひっきりなしに行き来する現在の姿からは想像もできない、汽車と船の旅で、高知までイヌリよりました。まさしく、「旅」であった時代。