和食川を渡る〔3448〕2012/09/23
22012年9月23日(日)晴れ
よう晴れました。昨夜はかなり涼しい、いや、裸で寝よったら寒いくらいの気候でした。もう、すっかり秋めいてきましたですね。今日は晴れてお日様はギラギラですが、風は結構涼しかったです。そんな中、高知県東部。
お彼岸ですき、ご先祖様がいらっしゃいます田野へと向かいます。途中、お花を買うがは、芸西村のかっぱ市。ご近所の農家さんが持ち込まれる花は、こじゃんと上質で、しかも安い。八時の開店前に、かっぱ市到着。
開店まで時間がありましたので、前の、和食川界隈を探索。ここは和食(わじき)。和食と書いてわじき。そこを流れる川、和食川は、普段はおとなしい川ですが、増水すると厄介。明治期にここに橋が架けられるまで、土佐東部を往き来する皆さんは、ここで川にぞぶりもって渡らんといけませんでした。安田のおんちゃんくへ行く龍馬も、お城下へ仕事に行く慎太郎も。
しかし、結構、そこを渡る際に水難事故があったようです。で、水の安全を願い、両岸に、向かい合うようにお地蔵さんが鎮座。街道の「向かい地蔵」として、通行人を見守ってきてくださったお地蔵さん。明治20年代に橋が架けられてその役目を終えてからも、静かに、向かい合ってたたずんできちょります。
この和食川に鉄道の橋が架かったのは昭和5年。安芸と国鉄の後免駅を結び、乗客や荷物を運びました。高知県東部の流通の要。こないだ、安芸線が電化された昭和24年のことを書きました。進駐軍のアクセルソン中佐のこと。それまでの19年間は、この写真の中の写真にあるように、小さな蒸気機関車が客車と貨車を引っ張りよった訳です。この写真の説明には、昭和初期、和食川鉄橋を渡る貨客混合列車、と書かれちょります。
今は、かっぱ市で賑わう和食川沿い。国道をひっきりなしに車が行き交い、時折、土佐くろしお鉄道の汽車が鉄道の橋を通り過ぎていきます。太古の昔から、今も変わらず、土佐の東部をつないできた和食川の渡し、橋。