シリウス、オリオン座大星雲、馬頭星雲、アシモフ〔3449〕2012/09/24
2012年9月24日(月)秋晴れ!
今年は、そのまんま「暑さ寒さも彼岸まで」。お彼岸を境に、突然秋になりました。早朝、寒いくらいの爽やかな風が吹き抜けます。蒲団をかぶって寝ました。
写真は、今朝、4時半過ぎの野市、上岡八幡宮境内。お彼岸を過ぎましたので、お日様が出るがも、遅うなってきちょります。夏には、4時半を過ぎると、もう、東の空が明るんできよりましたが、この季節になるとまだ真っ暗。空には冬の星座がどんどんと幅を利かせてきよります。
夜明け前、東の空の端っこに見えよった冬の大三角形も、随分と高い位置で見えるようになりました。参道にカメラを置いて、シャッタースピードを遅くして撮影。オリオン座と冬の大三角形。その下に、参道入り口に屹立する杉の木のシルエットが見えますでしょうか。
シリウスは、ご承知の通り、地球から見える恒星のうち、2番目に明るい星。もちろん1番は太陽ですき、実質上1番。地球からの距離は8.6光年とか8.7光年とか言います。光の速さで、8年と7ヶ月半ちょっとくらいでしょうか。この写真に見えるシリウスの光は、つまり、8年と7ヶ月ちょっと前に出発した光。つまり、2004年の2月頭くらいでしょうか。南国工場に昇る朝日とか、鏡川橋の満月とかを撮影した頃。あの頃、シリウスを出発した光を、今、こうやって撮影しゆうということになります。
さて、この写真には、有名な星雲も写っちょります。ご存知「オリオン座大星雲」。オリオン座の三ツ星の下に、小三ツ星が並んで見えます。そのまん中、星みたいに見えますけんだ、あれがオリオン座大星雲。地球から1600光年の距離にありますきに、今見えゆうオリオン座大星雲は大和朝廷の頃のオリオン座大星雲。たくさんの新しい星が生まれゆうガス星雲で、星雲の直径が33光年と言いますき、地球とシリウスの距離の4倍近くある訳です。でかい。
同じくガス星雲で有名ながは「馬頭星雲」。ピンク色のガスの上に、真っ黒いガスが馬頭のかたちに浮き上がって見えるので馬頭星雲。あの、三ツ星の、下の端の星のしゅっと右下にあるがですが、これではちょっと見えません。
ピンクをバックに真っ黒うに見えるので、暗黒星雲とも呼ばれよりました。
昔、少年の頃に読んだSF小説、アシモフの「暗黒星雲のかなたに」を思い出しました。銀河帝国興亡の鍵を握る秘密が、暗黒星雲のかなたのどこかに隠されちゅう、てな話やったとうっすら記憶しちょります。アシモフ独特のどんでん返しが痛快でございました。久々に、痛快丸かじりのアシモフを読み返してみとうなった、秋の朝の星空。