セミが生きるということ〔3386〕2012/07/23
2012年7月23日(月)晴れ!
高知の市内では、夜遅うなってから降りました。雷ゴロゴロで、夕立のように降りました。が、夜明け前には上がりまして、ギラギラお日様の照りつける心地良い夏の朝、月曜日の朝を迎えちょります。朝っぱらからクマゼミがあっちでワシャワシャこっちでワシャワシャ。
写真は、今朝、5時前の上岡八幡宮。拝殿の扉に、クマゼミがカキついちょりました。夜明け前のあの時間帯、まだ、クマゼミはワシャワシャしておりません。どうやら夜明けとともにワシャワシャする習性にかありません。それとあれですね、雨が降りよりますと、ワシャワシャしません。そして、一番ワシャワシャするのは丁度子供が夏休みの期間。それもお盆までが全盛でしょうか。
ひまわり太郎が子供の頃、家の前の公園でよく捕まえたのはアブラゼミ。最近、アブラゼミをあんまし見かけんなってきたような気がします。当時、アブラゼミは、地面の下で7年間の幼虫期を過ごし、地上に出て来て1週間の成虫となって生涯を終える、みたいなことを習うたような気がします。ですき、今でもそう思うちゅう方、多いと思います。皆さんもそうではないですか?
地中に7年という記憶と、以前流行った「素数ゼミの謎」という本のお陰で、セミが地中に居る期間は素数である、それも種の維持のために、という説が結構信じられちょります。
しかし。
実は、アブラゼミは、地中で過ごすのは卵期1年、幼虫期2〜5年というのが正しいようです。そして我がクマゼミは、卵期1年、幼虫期4〜5年ということにかありません。どこっちゃあに7年はない。
幼少期の刷り込みは恐ろしいですね、まっこと。
しかしあれです、セミほど、人間に身近な昆虫は居らんとおもいますが、そのセミにして、生態はこのようにキチンと理解されちょりません。まだまだ謎は多いようです。だいたいからして、セミは成虫になってからどれくらい生きるのか。2週間くらいという説が一般的ですが、もっと長いという説もあるそうで、キチンと調べたらエイやん、と思うてしまいますが、それっぱあ昆虫の生態を調べるがは難しいということながでしょう。ですきに、ファーブルは偉かった訳です。
ところで、よく、セミは、長い長い年月地中で暮らし、やっと地上に出て来たと思うたらしゅっと死んでしまうき可哀想、と言われます。果たしてそうなのか。最近このように考えます。地中で過ごしゆう時間こそ、彼ら彼女らが「生きて」いる期間であると。そこで「生」を楽しみ、全うし、そして最後に、繁殖して子孫を残すために地上に出て来るのであると。そう考えれば、昆虫が「生きる」ということにつにいて理解を深められることに気付いたのであります。
深いですね。深くないですか?