天神大橋、UFO船のある風景〔3360〕2012/06/27
2012年6月27日(水)曇り
今週の土曜日、30日の土曜日は、潮江天満宮の輪抜けさま。高知の夏祭りの中では最大級の規模、参拝客を集める輪抜けさまの季節になりました。その潮江天満宮へ、高知のお街方面からお参りするには、この天神大橋を渡ります。
藩政期初期の1622年、二代藩主山内忠義公の時代に、お殿様が菩提寺の真如寺へお参りするのに架けられた天神橋。天神橋ではなくて真如寺橋やった訳です。その後20年に一度架け替えられ、明治36年まで立派な橋が架けられつづけてきたのでありました。
明治36年、現在の潮江橋のところに立派な橋が架橋。そして天神橋は取り壊されたということです。潮江の有力者、馬太郎さんと金太郎さんが、その天神橋があった場所に板で簡易な橋を私費で架けて、賃取り橋として営業を始め、昭和2年に新しい天神橋が架けられるまでやりよった話はこないだも書きました。その馬太郎さんのご子孫のおんちゃんとビッシリ飲みに行ってそばえゆう話も。
ここが賃取り橋やった時代は、この鏡川北岸には豆腐屋さんが並んじょったと思われます。唐人豆腐。秀吉の朝鮮出兵の際、長宗我部元親さんが朝鮮半島から連れて来たひとたちの子孫が中心。藩政期になって、ここで朝鮮風の豆腐商いをすることを認められたひとたちの子孫。この川沿いに、豆腐の香りが立ちこめちょったことでしょう。
ところで気になるUFO船。このにっこりでは、過去、UFO船の謎に迫り、その基地も発見したりしてご紹介してきました。五台山のテレビ塔やないですけんど、完全に風景と一体化してしもうた感のある、ここ天神大橋のUFO船。ここに係留されて、もう、10年以上は経過します。まだJr.1号(現在高校3年生)がちんまい頃、鏡川まつりで、UFO船で鏡川を遊覧するという営業が行われ、Jr.1号と乗りましたが、あれが最初で最後。丸いので、運転が難しそうでした。その後、いつの頃からかここに係留され、時空を超えて風景の一部となったUFO船。今の小中学生は、ここにUFO船がない風景は見たことがないことになります。
別に、使用される訳でもなく、そして撤去される訳でもない。どんなに台風で鏡川が増水しても流されず、橋にロープで結わえつけられたUFO船は、この場所で自己主張をつづけてきたのでありました。
できることならば、今一度、動くところを見てみたい。可能であれば乗ってみたい。贅沢を言うならば、料理とお酒を持ち込んで、浦戸湾を遊覧しながらお客をしてみたい。元々、そういう主旨で営業を始めたUFO船やったと記憶しちょります。10年以上放置されちょりますが、動くでしょうか。
ここに係留されちゅうがが当たり前のUFO船が、突然動き始めたらビビリます。石像が突然動き始めて大魔神になる、みたいな感じでしょうか。