大座礼山、ブナの巨大な姿〔3329〕2012/05/27
2012年5月27日(日)よいお天気
よいお天気の日曜日。こんなに穏やかに晴れた日曜日は久し振りのような気がします。くっきりすっきり青空が広がる初夏の高知。
でですね、今日は大座礼山という、高知県と愛媛県の県境に聳える山をたつくりに行っちょりました。こんなに心地よいお天気の山登りも久々。
朝5時半に車で高知市内を出発、本山町、土佐町経由で大川村へと向かいます。う〜ん、大川村も久々。大川村は今年4月1日現在の人口は一応509人ということになっちょります。以前、高知新聞で「500人の村がゆく」という連載をしよった、過疎、山間の村。ちなみに村のホームページの統計資料は4年前の8月から更新されちゃあしません。それもいかがなものかではありますが、これです。
どうしても、この謎が解けません。平成20年8月の人口をご覧下さい。住民基本台帳で492名。先月から3人減っちょります。それに外国人が一人。でですね、合計がですね、527人。謎です。
そんなことは今日の登山とは関係ないです。が、大川村恐るべし。高校生の頃、姉の同級生Wさんの家へ遊びに行ったがと、高校の友人と白滝鉱山跡とゴーストタウンを見に行ったくらい。あの、白滝鉱山の施設がそのまま残り、大きな建物の黒板には色んな数字が書き込まれたままで、鉱山で働くひと達が住みよった街は、集落から人が去った後、火事になり、そしてそのままの状態でゴーストタウンになっちょりました。風呂屋、パチンコ屋、郵便局などなど。郵便局の子供さんは優秀やったようで、参考書やら広島大学の資料やらが廃墟の中で転がっちょりました。平凡パンチも落ちちょりました。
探検に行った時は、もう、その火事から10年くらいは経過しちょったと思います。が、生活の息吹がそのまま残っちょったゴーストタウン。今、キャンプや子ども達が遊べるような施設ができちょりますが、あれが、あのまんま残されちょったら、とてつもない観光資源になったかも知れんのに。惜しいこと。
そんなことは今日の登山とは関係ないです。
その白滝鉱山跡への分岐を過ぎ、県道をどんどんと山の方へと車で上がっていきますと、ありました、大座礼山登山口。結構車が停まっちょりまして、人気の山であることがわかります。
突然、名前を呼ばれました。ワゴン車で数人でやって来た登山客さん。同い年の友人で、数年振りに会いました、職場の皆さんで登山に来たがやそうです。エイ趣味しちょりますな。
さて、そっから、一気に登山道を登りました。山頂までの標準時間が約2時間となっちょりますが、1時間で駆け上がってみたのであります。途中、美しい景色はカメラにおさめながら。
そしてこの写真。
今日の最大の目的はここ。ガイドブックによりますれば、大座礼山のブナは、四国一ながやそうです。ものすごいブナ林。
こないだうち体感した、三嶺の原生林とはまた違いますな。三嶺は、深山幽谷という表現がぴったりで、深い深い静かな森。その中に、ブナやトチとかのすさまじいまでの巨木が屹立。屹立という言い方がぴったりの、太い幹がまっすぐ上へ向いて伸びちゅう巨木。
ここ大座礼山のブナは、頂上近くの尾根筋にすうっと生えちゅう林。尾根の上ですき、風も強いでしょう、日当りも様々でしょう。そんな訳で、このように、幹が自由自在に色んな方向へニョキニョキ。なんとなくブナブナっとしちょりまして、ブナという名称がぴったりくる感じ。樹齢は数百年ということになるそうです。
写真では、いまひとつその巨大さが表現できんがが悔しいですな。とにかく、一見の価値はある、ブナの巨木の林でした。
で、こっから一気に頂上へ、そして休みもせずに三ツ森山の方につながる尾根筋へと向かいます。もうそこは愛媛県。登ってくるとき、途中で追い越した女性に「三ツ森まで行くんですか?」と聞かれ、いや、きょうは途中で林道の方に降ります、と返事しました。三ツ森山まで行きたかったですけんど、今日は、午後、高知市内で会合がありまして、お昼過ぎには帰って来んといかんかったので断念。尾根の途中から四国電力さんの鉄塔の管理道を下って林道へ。林道を走って走って県道へ。県道を走って県境を越え、車を停めちゅう登山口までモンてきました。しめて2時間50分。このルートでは、結構な記録ではないかとは思います。
で、人口に謎が残る大川村を抜け、お昼には高知市内へ。有意義極まりない午前中でございました。
それにしてもブナ、すごいです。