夜須、命山の大きさ〔3314〕2012/05/12
2012年5月12日(土)快晴!
良いお天気ですが、少し冷たいくらいの風が吹く土曜日。
昨日で、あの大震災から14ヶ月でした。まだまだ現地は厳しい状況が続いております。
宇佐、真覚寺住職静照さんの日記から、安政南海地震の14ヶ月目とその翌日の記事を読み下してみます。
安政3年1月5日 晴れ
寒気がものすごく、風がこじゃんと吹いた。午後2時ばあに小揺れ。夕方4時くらいの風が特にエラかった。砂が舞い上がって、往来の人の顔面を打つ。夜になって風は止んだ。
安政3年1月6日 曇っちょります
朝、風はなかった。朝10時頃小揺れ。丁度その頃、寿念寺の徳成さんが来た。お昼前にまた小揺れ。空は晴れて、お日様が明るい。夜10時頃に小揺れ。真夜中に地鳴りがした。
このように、14ヶ月後の宇佐も、余震や地鳴りが続くなか、生活をしております。しかし、毎日続きよった余震もちょっとづつ減ってきて、揺れのほとんどない日も現れ始めました。そして厳しく苦しいなかでも、お祭りを楽しもうとする庶民の様子が見て取れます。
安政3年1月8日 陰天(これはどんな天気でしょうか)
朝、雪がビッと降ってしゅっとやんだ。今日は、例の、薬師如来さんお縁日ということで参詣者が多かったようぢゃ。子供が吹く一文笛や、家々で歌う客の声、礼者の口上をかき消すばあ賑やか。家に道具が無いモンは家具とかを流されちゃあせん家から借りてきたり、貧しい家は米や酒を心易いヒトから借用したりして、今日の祭りの用意をした。晩方、一度小揺れ。今日は風が吹かんかった。うちの寺には、時節柄ということで客もなかった。夜中、揺れを感じざった。月が朧に見える。
さて、写真は、夜須の観音山。手結、ヤッシーパークの北西方向に見える小山。此の山が、こないだ高知新聞でもご紹介されちょった「命山」。標高28mの「命山」。昨年3月15日のにっこりと、今年3月14日のにっこりで、その山のてっぺんにある震災碑の碑文をご紹介しちょります。あそこでは標高27mと書きましたが、国土地理院の地図で見てみると28m。
こないだも書きましたが、空港滑走路のところにあった命山は標高28.2m。各所の命山には、これくらいの高さのものが多いようです。もし人工的に構築するとしたら、どれっぱあの大きさになるかは、この山を見てみればイメージできる訳です。今迄の歴史の中で、これくらいの逃げる山があれば、それは命山として機能してきました。これからの参考になると思います。