氏神様を大切にする心〔3295〕2012/04/23
2012年4月23日(月)晴れ!
今日はこれまた暑うなりました。昨日の雨が嘘のように晴れ渡り、気温も上昇。日中、車載の外気温計は27℃を表示しちょりました。夏ですな。
写真は今朝の野市、上岡八幡宮。昨日の夜まで雨が降りよったもんですき、朝の地球はまだ濡れたまんまで、そこにお日様が差し込んでキラキラ輝いて、それはそれは美しゅうございました。すべてが洗い流されたよう。そして、緑が一層濃くなり、生い茂り、高知の暑い夏へと向こうていくのでありました。
ご覧のように、参道や石段を、地元の氏子さんがホウキで掃除されよります。昨日一昨日の風雨で、樹々の葉っぱが大変なことになっちょりました。それを、早朝から掃き清めて下さる氏子さん。頭が下がります。
高知に限らず、ニッポンでは、神社が地域の紐帯。元々、氏族の祖霊をお祀りするものから、徐々に、地域全体をお守りしてくださる神様として尊崇されるようになってきた氏神様。
神社で奉納される相撲とかが、その地域最大の娯楽となり、神社のお祭りが、地域の年間最大のイベントになり、まさにコミュニティの中心に鎮座してきたお宮さん。こうやって、大切に大切にされているお宮さん。
こないだ、北海道へ行っちょったときに、開拓記念館で、北海道開拓の歴史を見て来ました。その中には、もちろん、昨日一昨日のお話にも出た高知の北光社の活動も紹介されちょりました。全国て見に見ると、出身地は、東北地方が圧倒的に多いですけんど。
さて、入植したひと達が、その場所を開拓するのに最初にすること。それは、小屋を建てて居住空間をつくり、そして、神社を建てることやったそうです。出身地域でまとまって開拓団を形成していったので、当然、そこでお祀りしたのは、その出身地の氏神様やったでしょう。そこを、集団の、そして心の拠り所とした訳です。それほど大切な地域のお宮さん。
現在、ヒトの手の入らない原生林は、かなり少のうなっちゅうそうです。残されちゅう原生林のうち、かなりの部分が神社の鎮守の森やそうですね。鎮守の森は神聖なもので、手を付けたらイカンという気持ちの現れ。今でも、禁足となっちゅう神体山がたくさんあります。ニッポンは、先進国では珍しいくらい、街中近くに原生林が残る国らしいです。鎮守の森を守る精神の賜物。大切にしていきたいものです。