室戸、杉尾神社の菜の花、春本番〔3263〕2012/03/22
2012年3月22日(木)晴れ!
昨日、高知は桜の開花宣言でした。冬が冷やかったですき。例年より遅うなるかと思いよりましたが、頑張りましたね、高知城三ノ丸の標準木。これから、高知県内、本格的お花見シーズンの突入します。
今日は、室戸へ仕事で行っちょりました。ぽかぽかしたお天気で、車にはエアコン。ホント、一昨日の北海道札幌のお天気が夢、マボロシのよう。身体がビックリしちょります。室戸は、最近、ジオパークに認定されて活気が出てきちょります。海岸の岩々は、地球の営みを感じさせてくれる迫力で立ち並び、それはそれは壮観。今日も、平日にも関わらず、観光客さんが結構いらっしゃいました。
ここは、室戸岬をまわった先、高岡地区に鎮座まします杉尾神社さん。菜の花がキレイなので、2006年2月27日のにっこりでもご紹介しちょります。
元々、岬を挟んで西側の室津に鎮座まします杉尾明神が、住民の移住に伴うて、三津に分祀されたがが起源らしいです。三津は、こっからもうちょっと北。室戸の街から三津のトンネルを抜けて東に出た海岸沿いの集落。昔から三津は峠になっちょって、室戸の街と、峠を挟んで三津の集落がありました。
で、その三津の集落が、南へと開発が進んでヒトが住み始め、高岡地区にも集落ができたため、ここにまたまた分祀されたがやなないろうかということです。勧請された年月日はわかっちょりまして、天和元年(1681年)。なかなかの由緒。
眼の前の一の鳥居は昭和八年のご寄進。そこから参道を進み、石段を上ると、拝殿のちょっと下に二の鳥居が立ちます。鳥居の柱に刻まれた年号は、なんと文化十三年。1816年ですき、今から200年近く前。
あの拝殿前からは真っ青な太平洋が一望できますが、何百年も前から、そのたたずまいはあのままやったがかも知れません。海と奇岩巨岩と杉尾明神。
今日の海は穏やかで、日差しもぽかぽか。菜の花は美しく、桜も咲き始めた高知。こんな神社の風景が、日本人に生まれて良かったと思わせてくれます。
そう言えば、北海道の開拓記念館で開拓の歴史を見てみますと、入植した人々がまずやることは、神社を祀ること。出身地から分祀してきたりした神社を、まずは祀って地域の守り神とし、それから開発を進めていったということ。神社は地域の紐帯でした。