交通の要衝、鎮守の森〔3243〕2012/03/02
2012年3月2日(金)小雨でんがな
今朝は大阪。昨日、出張でやって来ました。朝7:10発の飛行機で帰るので、伊丹の空港のしゅっと近くに泊まっちょりました。で、朝4時半からたつくりに出ちょったのであります。
空港から北の方角に走りますと、大きな道路がこじゃんと複雑に交錯しちょります。かなりの交通の要衝。大きな道路を地下でくぐり抜けたり、長い長い歩道橋で渡ったりして北上すると、突然、道路脇に森が出現します。鎮守の森。亀之森住吉神社さんでした。
ご寄進されちゅう玉垣は立派で、有名企業が目白押しですき、かなりご利益のある有名社とお見受けしました。創建は宝亀元年となっちょります。なんと西暦770年。奈良時代、光仁天皇の御代。社伝をご紹介しましょう。
この界隈、広大な入海やったそうです。で、応神天皇の頃、忽然として亀形の小島が現れてから次第に土地が開け、その、光仁天皇の時代に、里人の夢に「吾ハ住吉大神ナリ、汝等、吾ヲ信ズル者ハ、白箭ノ止ル処ヲ見ン」というお告げがあったので、翌朝里人たちがこの森に来てみると、お告げの通りやった、ということで、驚き、かしこみ、かつ喜んで、ここに住吉大神をお祀りしたがやそうです。
で、それからここは豊かで安全なな土地となり、豊島と呼ばれるようになったということ。なるほど。住吉の神様は、海の安全の神様としても有名。つまり、交通の安全を守る神様、という訳です。神社のHPを見ますと、現在近くに伊丹空港ができ、また、大きい道路が集まる結節点でもあるということで、古来からの延長線上で、お守りくださりゆう神様、ということでした。なるほど。
夥しい車が行き交い、夥しい飛行機が発着する場所に、広い鎮守の森に守られた神社が鎮座ましましちょります。この森は保存林になっちゅうそうですけんど、日本全国、こうやって、開発されちゅう地域に森が残るがは、そこに祀られちゅう神様のおかげ。鎮守の森を国民遺産にしましょう。世界遺産ぢゃのうたちかまんですき。