ホケ考〔3240〕2012/02/28
2012年2月28日(火)晴れ!
良いお天気。今日は、朝一番の汽車に乗って山陰方面に向かいよります。特急南風2号。早朝の汽車は乗客も少なく、静かに心地よいです。四国山地の山中、朝もやの中を走ってゆきます。渓谷の中を走る土讃線。こんなに険しいところに、よう、線路を敷設したもんです。吉野川は、切り立った崖の下を流れよりまして、線路は、その崖にへばりついちょります。
高知県から県境をこえて最初の駅が大歩危。大歩危駅に停車中の車内から撮影したのがこの写真。山手の方に、地元で重宝がられゆうお店屋さん、歩危マートさんがあります。
大歩危駅の次は小歩危駅。おおぼけこぼけの秘境は、土讃線でもっとも景色の良いところ、と、南風車内のアナウンスでも流れよります。
子供の頃から、大歩危は大股で歩いたら危ない所で、小歩危は小股で歩いても危ない所、と聞いてきました。するってえと、小歩危の方が危険度が高く、秘境としての価値は高いのか。と、不思議に思いながら過ごしてきました。
どうやらその説は俗説で、真相は違うにかありません。ニッポンの古語で、ホケとかホキとかフキとか言うと、断崖、崖などを表してきたがやそうです。なんでかは知りませんが。そのホケに、歩いて危ないという文字を後世になって当てたががホントにかありません。
吉野川を下って行くと、穴吹という町があります。あなぶき。あなブキ。あの地名も、どうやらフキが語源で崖を表現しちゅうという話もあります。
2005年6月11日のにっこりをご覧下さい。高知市内から旧鏡村、当時はまだホントに鏡村へ行く途中の峠の所のバス停が「ホケ」。由来は、たぶんこの大歩危小歩危のホケと同じで、崖を意味するホノギ名ながでしょう。
すると、2004年7月19日とか2005年5月4日とか2005年7月18日とか2005年12月11日とかのにっこりでご紹介しちゅう山田の甫喜ヶ峰はほきがみねですき、ホキが峰で、崖のある山、ということになるがでしょうか。
しかしあれですな、久々に甫喜ヶ峰のキャンプの写真を見ましたが、あの頃はようキャンプとか、行きよりましたね。子供が小さいと、キャンプは娯楽の王様。あの子供達も、中学生や高校生になってしまいました。一番小さい、素っ裸で水浴びしゆう男の子も、もうすぐ中2。一番上のうちのJr.1号は、もうまあ高3になってしまうのであります。う〜ん、懐かしい、ホキが峰。