古い場所で、未来を考える〔3180〕2011/12/30
2011年12月30日(金)晴れ!
今朝は雲が多く、メッソ、シビコオリませんでした。夜が明けるとお日様が差し始め、おだやかな年末。
ここはいつもの野市、上岡八幡宮さん。ひまわり乳業のある地域の氏神様。今年、何度お参りにきたことでしょうか。少なくとも200日以上は来ちょりますね。本当にお世話になりました。
夜明け前、誰も居ない境内は静まり返り、荘厳にして厳粛な雰囲気。向こうに見える拝殿の背後の山が上岡山で、神岡山。神様の丘として、古来、地域の皆さんに尊崇されてきた八幡様。八幡様ですき、ご祭神は応神天皇、神功皇后でしょうが、ここが八幡様になるずっとずっと以前から、この山は信仰の山であってきたことは、その姿から容易に想像できます。
そしてこの山は、古来、命山でもあってきたと思われます。南海地震の津波は、この南の海岸を幾度も襲い、この西を流れる物部川を幾度も遡ってきました。物部川の大洪水も、何度も何度もこの地域を襲うてきました。その度に、この山に駆け上って逃れた地域住民がたくさん居たことでしょう。上岡山は神岡山で、命の山。
今年は、今までの価値観がひっくり返されるような大災害がありました。今までの考え方や生活のあり方、人類としてやらなければならないこと、などなど、すべてがひっくり返りました。いや、ひっくり返さんといかんなった、と申すべきでしょうか。
しかしそんな中でも、目先の生活、目先の損得にどうしても目が行き、災害が遠のくにしたがって、以前の価値観に戻っていこうとする空気もあります。旧来の価値観の方がラクチンですき。
こうやって、昔からの神社とかにたたずむと、世の中を見る時間軸を、長く長く見る事ができます。もちろん目先も大切ですが、自分たちの子供、孫、子孫に、ハッピーに暮らしていける地球を残していくにはどうしたら良いか。そんなことを考えるには、こんな古い場所にくるのが一番。
大自然との付き合い方についても、人間の思い上がりが判りました。防災対策にしても、今、やろうとしていることが本当に正しいことなのか、今までの価値観に振り回されていないか、本当に、今すべきことは何なのか、真剣に真剣に考えんといけません。将来を見据えて。
価値観はひっくり返っちゅうがです。