えんこう祭りへ行ってきました〔2971〕2011/06/04
2011年6月4日(土)晴れ!
梅雨入りしてからこっち、メッソ雨が降りません。今日も、まあまあの良いお天気でした。今日は6月の第1土曜日。毎年6月の第1土曜日、この土地では、昔からこのようなものがしつらえられ、お祭りが行われゆうそうです。
えんこう祭り。
ここは、ひまわり乳業からまっすぐ南へ行った海岸近く。物部川の河口に流れ込む秋田川、後川沿い。海岸には、河口から久枝、下島、前浜の集落が東西に延びるちょります。その集落の北側、つまり後側を、西から東に流れゆう川が秋田川と後川。久枝や前浜の子供達が昔から泳いだり魚を獲ったりしてきた川。ですきに、水の事故も太古の昔から起きてきたでしょう。その川には「えんこう」、つまり他の地域ではシバテンとか河童とか呼ばれてきたようなヒトではないモノが棲み、場合によっては川に子供を引きずり込んで溺れさせたりしてきたがでしょう。そこで、その「えんこう」を丁重にお祀りし、好物をお供えして、人間の子供に悪さをせんようにお願いしてきました。それが、「えんこう祭り」として、現代にも受け継がれてきちゅう訳です。
川遊びをしとうなる、暑うなってくるこの季節、子供達が、自ら、水の安全をえんこうさんに願うお祭り。基本的には、子供らあがしつらえ、子供らあが楽しむお祭りにかありません。お祭りができるように草刈りをしたり、お供えをする台を菖蒲を刈ってきてつくったり。そしてそれにナスやキュウリをお供えする訳です。
久枝から前浜にかけて、何カ所も、そんな菖蒲の台がつくられ、提灯がぶら下げられた場所があります。それぞれの地区地区で、設営されたもの。川沿いに何カ所もある、えんこうポイントで、子供達が花火をやって祭りが盛り上がって行くのでありました。
日暮れ前、高揚した子供達が徐々に集まってくる風景。自然の中で昔ながらのお祭りがちょっとだけ現代風になって盛り上がっていく風景。
しかし面白いですね。それぞれの地区から子供連れの皆さんがどっしこ出て来て、昔からの風習を楽しみよります。ご覧のように、橋に提灯を掲げます。このような箇所が、久枝から前浜の西までどっしこ。面白いのは、地区地区によって雰囲気が違いこと。例えばここは、一番西。橋の右側に菖蒲でしつらえた棚。欄干に竹筒の発射台を5~6本構え、大量の花火を次から次へと発射。かなりガイで危険な雰囲気が漂います。東へ行けば、小さい子供が多く、可愛らしい雰囲気の場所もあります。
歴史あるお祭りですが、たぶん子供達は大花火大会と思うちゅうでしょう。それでかまんと思います。こういう、地域の紐帯を強めていく行事が、えんこうという想像上のモノを通じて行われるがは、実に大切なこと。エイお祭りでした。