大山岬の恵比寿さん〔2941〕2011/05/05
2011年5月5日(木)曇り後晴れ
昨日の直島とその周辺、やっぱしすばらしかったです。船で渡らんといかん不便な場所、産廃とかのマーナスイメージが先行した島々。瀬戸大橋の開通で沸く島々とは一線を画してきた島々。そこで、20年前から、熱い思いの込められた行動がじっくりと、しまかに、粛々と進められてきよった訳です。頭が下がります。昨日、あの、島に残っちょった大勢の皆さんは四国、または本州へ帰れたでしょうか。「目先の観光客で一儲け」というのではない、将来にわたって、このエリアを「良い」ものにしていきたい、「感動」を与えられる場所にしていきたい、そんな「結果」が、今の状態につながっちゅうがですね。瀬戸大橋が通ることで便利になり、大ブームがあって、それに乗っかった発展を「期待」したのとは対照的やったということ。考えさせられることは多いです。
今日はちくと用事がございまして、高知県東部、田野へ行っちょりました。帰りがけの大山岬で撮影したががこの写真。国道から分岐して海側を通る道沿いには、景色抜群のカフェがあり、その裏手は巨岩の下の洞穴になっちょりまして、弘法大師さんの像が立っちょったり、小さい洞穴が地蔵堂になっちょったりします。古くからの信仰の場所やったと思われます。その岬は、小山状になっちょりまして、国道脇の鳥居から登れます。そこを登ると、てっぺんに祠があり、眺望絶佳。真っ青な太平洋を眺めることができます。写真は、その、てっぺんの祠の屋根ごしに、東側の海岸を眺めたもの。祠の中には、鯛を抱えた恵比寿さんがいらっしゃいます。恵比寿さんは漁業の神様。界隈の漁業の発展と安全を祈願する祠ながでしょう。こっからなら、この辺の海を全部見晴らせますき。
昔から、ヒトは、自然に逆らわず、自然を崇敬して、自然とともに生きてきました。