高知城下の防災を考える〔2901〕2011/03/26
2011年3月26日(土)晴れ
2901日目の今日は、高知城の天守閣に上ってみました。毎年、3月最終の土日は花見客でごったがえす高知城ですが、今年はまだ桜も咲き始めたところで、花見客さんもいらっしゃいませんでした。
天守閣から高知の市街地方面を眺めますと、建物が密集しちゅうことがよくわかります。この、眼下に広がる景色は、中世の前までは海の底。高知城の立つ大高坂山も、古浦戸湾に浮かぶ島でした。その高知市を大地震が襲うとどうなるか。規模にもよるでしょうが、湾の底であったことを考えると、液状化現象が起きてもおかしゅうありません。
2m~3mの地盤沈下も予想され、津波が町を覆うこともわかっておりますので、南海地震が発生すると、この景色は一面の海になってしまうかも知れません。そのとき、この高知城の山は命山となって、お城下の皆さんの命を救うてくれるでしょう。
高知城の下に、県立文学館とか県立図書館とかがございます。今、県立図書館へ行きますと、入ったところに防災関係の本や原発関係の本などが並べられ、非常に参考になります。図書館とは、そんな機能をもった場所ながです。
その中に、毎日新聞高知支局さんが発行した「歴史探訪 南海地震の碑をたずねて」という冊子がありました。過去の南海地震のことを記録した碑文や文献を紹介する冊子で、冊数には限りあるみたいですが、自由に持ち帰れるようになっちょりますので、ご興味のある方はぜひ、手に取ってみてください。
碑の全文を書いてある訳ではなく、内容を解説しちゃありますが、大変参考になります。
ひまわり太郎は、各地の地震碑を全文現代語にわかりやすく読み下し、碑の横や地元の学校などの目立つ場所の掲示する、ということが必要やと思いよります。なんとかしたいと思いよります。
何度も書きますが、今は建物の構造が違うから、とか、大きい防波堤があるから、とかの理由で、昔の資料をおろそかにしてきたがではないでしょうか。そして、今回の大震災で、状況は昔と全然かわってないことが判明しました。今一度検証し、対策を考えましょう。