2900日目、三宝山〔2900〕2011/03/25
2011年3月25日(金)薄曇り
今日はにっこりひまわり連続2900日。野市の東に聳える三宝山の上、お城のところから、野市、南国市方面を撮影してみました。桜咲き、田植え真っ盛りの、静かな春を迎えた高知。しかし、東日本では震災の被害がまだまだ広がりゆう状況。我々には何ができるのか。
眼下の平野にも、南海地震の際には津波が押し寄せてきます。ご覧のように、長い海岸線の近くには、逃げるべき高い場所がありません。写真真ん中ちょっと右に小山が見えますが、あそこが海岸から2.4kmの上岡山。安政地震津波はあそこまで来ました。その2倍以上の規模の宝永地震津波はどこまで来たのでしょうか。
向こうの方に海岸に突きだした山が見えますが、あれが、こないだご紹介した琴平山。あの山に近い方は、あそこへ逃げます。
上岡山の左手には高知空港の滑走路。その滑走路の真ん中に、戦争の頃まで小山があり、命山とか宝山とか呼ばれよった話を以前書きました。標高は、20mないくらの小さな山で、南斜面に八幡様が鎮座ましましちょったそうです。しかし、1707年の宝永南海地震で発生した大津波の際、その山に避難した方は助かったそうです。流されて、命山にたどりついた方もどっしこいらっしゃったそうです。逆に言えば、空港の南側の集落は流されてしまい、命山などに逃げた方だけ助かったということでしょうか。
海軍によって空港が建設される際、その命山は爆破、撤去されました。今はどこへ逃げるのでしょうか。ご覧の海岸近くには、強固な避難設備を構築する必要があります。こうやって鳥瞰すると、そんなことがよくわかります。
今日は連続2900日目で、来月には8周年を迎えるにっこりひまわり。
東北関東大震災も、いつの日か、見事に復興して、「あの時は大変だったが、よくぞここまで復興した」と思える時が必ずやってきます。その日を信じて、一人一人が、できることを一生懸命続けていくしかありません。