上岡西川原、河口より2.4km〔2894〕2011/03/19
2011年3月19日(土)曇り
ここは野市、上岡八幡宮の西側の河原。物部川で、この標識によりますと河口から2.4km地点。正面に高知大学農学部、その向こうに高知空港が見えます。左端には、物部川河口大橋が見え、海からそんなに遠くないことがわかります。こないだご紹介しましたように、上岡八幡宮に建てられちゅう地震碑には、安政の南海地震の際には、津波がここまで押し寄せた、と刻まれちょります。
安政地震は、南海地震の単独型。東南海地震や、東海地震が連動して発生したものではありません。その、安政地震の前、1707年に発生した宝永地震は、その3つの連動型とされ、マグニチュードは8.6とか8.7とかいわれております。
安政地震はM8.4とされ、津波規模は、宝永の半分程度であったことが記録によってわかっております。つまり。
安政の大津波はここまで押し寄せたが、次の南海地震ではどこまで押し寄せてくるかわからない、ということです。地震学者さんによりますと、上記3つに加え、日向灘の震源域が連動すれば今回のようなM9ということも有り得るそうです。実際、2000年前には、宝永地震の2倍以上の津波の形跡が残されちょります。
幸いなことに、我々には、宝永や安政の詳細な記録がたくさん残されており、最低、宝永規模を想定した対策は不可欠やと思われます。そして、それ以上も、考慮に入れておかなければならず、「想定外」という言葉が使われなくなることが、肝要だと思います。
ところで、今回の地震で、牛乳などの紙パック不足が深刻になり、報道されております。これは、茨城県などの、紙パック工場が被災して操業ができなくなっており、再開の目処もたっていない、ということによります。牛乳工場が稼働しても、包装材料がないので充填できない、という状況が、これからどんどんと深刻になるということです。弊社商品につきましては、ほとんどが、今回被害をうけなかった地区にある工場の紙包材を使っており、直接的な影響はまずありませんのでご安心ください。今回、話がややこしいのは、電力の西日本東日本の話と似てまして、弊社が使っていおります、被災しなかった工場でつくられている紙パックの規格が、被災した工場でつくられている紙パックの規格と違うということ。ですから、いくら、被災してない工場で紙パックをつくっても、それ以外の規格の紙を使っている乳業メーカーは、それを使用できんがです。難しいですね。ただ、同業者や小売り店さん、そしてお客さまが不自由されているのを傍観することもできません。殺到する問い合わせ、依頼に対して、可能な限りの対応をやって参ります。とにかく、皆で協力して、この難局を乗り越えていかんといけません。頑張ります。