潮江天満宮の龍馬さん〔2766〕2010/11/11
2010年11月11日(木)少し雲があります
新聞にも載っちょりましたが、ここ潮江天満宮の境内で毎年飾られゆう菊の花の中に、今年は龍馬菊人形が立っちょります。ご覧の通り。
ここに立っちゅうことを知っちょってやって来ても、夜明け前、真っ暗い中に突然この姿が現れると、かなりビックリします。
潮江天満宮は、たぶん龍馬さんの産土神。ちんまい頃からビッシリ訪れよったと思います。参道入り口脇の大クスノキの下に着物を脱いで、鏡川で泳いだという話も残っちょりますきに。
龍馬さんは、11月15日に生まれ、11月15日に亡くなっちょります。もうまあ生誕祭。11月15日と言えば七五三で、ここ潮江天満宮は、完全に七五三モードになっちょって特設売店やテントがしつらえられちょりました。しかし今年は龍馬伝イヤー。どこもかしこも龍馬さんがあふれかえっちゅう高知県内でございます。
しかしあれですね、こうやって久々にお参りしてみますと、この潮江天満宮、高知県内では群を抜いて大きい神社のひとつであることがよくわかります。もちろん初詣や七五三、夏の輪抜けさまの参拝客の人数は高知で一番。お街に近いということもあるがでしょう。
藩政期になって今の城下町が形成されるまでは、ここ潮江天満宮も、土佐一番の参拝客を集める神社ではなかったと思われます。やっぱし、国府に近い土佐神社とかが人気やったでしょうか。
昔は、それぞれの地域に、今ではこんな山奥になんで?と思われるような場所にも、立派なお宮さんが鎮座し、昨日の話ではございませんが地域の紐帯となっておりました。産土神として一生を見守ってくれる神様が、ヒトにとって一番大切な神社やったことでしょう。それぞれの地域の神社の神祭は、その地域の、一年で一番大切な年中行事でありました。
そんな生活の中で、一生に何度か、遠くの神社をお参りすることは、尊崇の念よは別に、刺激的な一大イベントであったことが想像できます。お伊勢参りや金比羅詣で、お四国など。産土神、氏神様と、お伊勢さまや金比羅様。キチンと役割分担ができちょった訳ですね。