江田島、海軍兵学校跡で戦争を勉強する〔2691〕2010/08/28
2010年8月28日(土)広島も暑いけえのう
てな訳で今日は広島。ここは、宇品の広島港から高速艇でやってきた江田島、海上自衛隊第一術科学校。つまり、旧日本海軍の海軍兵学校があった場所。この左手の赤煉瓦の建物は明治26年に海軍兵学校生徒館として建てられたという、英国の赤煉瓦を使うた見事な建築物。現在は、幹部候補生学校の庁舎になっちょります。真っ白い海上自衛官の制服を着た若者が往き来する光景は、青い空の青い海に映えてキレイです。
ここは、自衛官OBの方のご案内で、1時間半コースで見学ができます。右手の白いイタリア風の建物が大正6年に建てられた大講堂で、そっから見学はスタートして、無料にもかかわらず懇切丁寧に説明してくれます。そして圧巻は教育参考館。海軍の歴史が、その実物の資料によってわかりやすく展示説明しちゃあるこの施設は圧巻。この対岸の呉には、大和ミュージアムができて盛況やと言いますが、そして夏休みは大混雑といいますが、こちらの方が圧倒的にホンモノの迫力で素晴らしいと思います。
ずうっと紹介されちゅう海軍軍人も、所謂良識派といわれる人物が中心で、強引に戦争に邁進しょうとした軍人の展示は控えめになっちゅうがには、好感が持てます。同じ戦争資料の展示でも、靖国神社の遊就館とかとは雲泥ですな。
また、回天搭乗員の遺書、そして神風特攻隊隊員の、各都道府県出身者の遺書など、戦争の悲惨さをこじゃんと感じさせてくれます。故障で潜水艦が海底で動かなくなり、最期を覚った艦長の、故障の原因や上官へのお詫びなどを最期の瞬間まで記したメモは、特に、胸に迫ってくるものがありました。
今日の、ひまわり太郎が参加した組には20名くらいの参加者がありました。この海軍の聖地で、静かに海軍の、そして戦争の歴史を学び、体感するがは、なかなか貴重な体験です。広島へ行かれる方には、メッソ知られちゃあせんけんどかなりお薦めの、江田島、海上自衛隊第一術科学校です。