介良の稲穂は頭を垂れはじめました〔2631〕2010/06/29
2010年6月29日(火)曇ったりちびっと降ったり
蒸せます。すごい湿度で、水蒸気が立ちこめる夜明け前の高知。
さて、皆さんの地域では、田んぼの状況はどんな具合ですか?高知の、ひまわり太郎の通勤路周辺はもうこんな感じ。ミノルホド コウベヲタレル イナホカナ、で、もう垂れはじめちゅう稲穂も多くなってきました。もう稲刈りの7月ですもんね。
ここは夜明け前の介良(けら)。向こうに鉢伏山が見えよります。介良と言えば二期作発祥の地といわれちょりますが、現在介良では稲WCSの取り組みが行われよります。
WCSとは、ワールドカップサッカーのことぢゃあなく、ワールドベースボールクラシックのことでもなく、ホールクロップサイレージのこと。で、稲WCSは、日本語で言えば稲発酵粗飼料。実の付いたまんまの稲を刈り取り、それを袋に包んで発酵(サイレージ)させたもの。昨年からここ介良でやりゆう取り組みは、二期作目で育てた稲をWCSにして乳牛の飼料に使おうというもの。これはもう、高速道路やないですけんど社会実験と呼んでも良いと思います。
こないだうちから飼料米の話題を書いてきました。飼料を輸入のトウモロコシのたの穀物に頼っちゅうかぎり、不安定にならざるを得ないニッポンの畜産。なんとか自給できる飼料が欲しいところですけんど、とにかく圧倒的にコストが違います。そのコスト差を縮める努力をするなかでの一つの社会実験が稲WCS。
高知は、このようにこぢゃんと早く稲が育ち、二期作ができます。飼料米のポイントは、こないだも書いたようにどこまで手を掛けずに収量を増やせるかということ。そんな意味で、二期作目でヒコバエ農法によって飼料用多収米を栽培し、WCSか米として利用できるようにできる高知はかなり好条件に恵まれちょります。
ワールドカップサッカーも応援しつつホールクロップサイレージも応援しましょう!