あしは天才ぢゃき、なにをしたちかまんがぢゃ〔2594〕2010/05/23
2010年5月23日(日)雨
今日は雨。結構ガイに降りよります。そんな日曜日の高知市を、南向いてたつくってきました。ここは長浜、鶴田塾跡。幕末、あの吉田東洋さんが開いちょった鶴田塾はここにあったのでありました。安政元年、土佐藩の参政やった東洋さん、江戸の土佐藩邸で山内の殿様の親類で旗本、酒癖の悪い松下嘉兵衛さんを殴り、職を解かれて土佐で蟄居させられることになります。グーで殴ったという話もありますきに、なかなかのモンです。
その謹慎中に、東洋さんはここで塾を開き 、岩崎弥太郎とか後藤象二郎とか間崎哲間のような優秀な門人を育て上げたのでありました。その塾跡、今日は雨に打たれてこんな感じのたたずまいでした。
龍馬伝での吉田東洋さんのセリフ、「あしは天才ぢゃき、なにをしたちかまんがぢゃ」 は強烈でした。前半一番の名セリフ。あれで、東洋さんのヒトトナリを見事に表現しちょります。あの言葉が言えるがは、藩政期初期の野中兼山さんと藩政期末期の東洋さんだけでしょう。最近周辺で、あのセリフを言うがが妙に流行っちょります。あの田中みんさんの演技がとにかく良かったです。あのキャスティングはこじゃんとヒットやったと思います。
ところで東京銀座に高知のアンテナショップができるとか。店舗名を公募したりしよりましたがどうなるがでしょう。「よさこいショップ」とか「龍馬屋」とかの安直な発想だけはこらえてもらいたいもんです。今日、雨の中を走りもって思いつきました。1階のショップは「土佐ぜよ!」。2階のレストランは「土佐ぢゃきに!」で、地下のお酒売り場は「土佐ちや!」というがでどうでしょうかね。で、以蔵コーナーがあって、上司の武市さんが焼き上がったばかりの鰹のタタキを持ってきて「以蔵、これを切れえ!」と言うたら、「武市先生のためやったら!」と言いながらタタキを焼き切りにしてふるまう、というコーナー。いかがでしょうか。
で、東京の皆さんが高知に持っちゅうイメージを壊さんよう、お店の従業員も昼間から酒を飲みもって応対。店長は、店の奥で杯を持って「わっはっは」と笑いゆう訳です。その横で副店長が「あしは天才ぢゃき、なにをしたちかまんがぢゃ!」とウソブクと完璧。
雨の中を走りよったら色々と妄想できて楽しいですな。桂浜へ着いて、桂浜荘でお風呂に入り、バスでモンてきました。高知市観光遊覧船でイヌるつもりやったがですが、悪天候で欠航になってしもうたがですね。