角茂谷駅と明神岳の想い出〔2501〕2010/02/19
2010年2月19日(金)山は小雪がちらつきよります
昨日に引き続き、大豊町での菜食健美用葉っぱの作付け説明会で、今朝は天坪の集会所でやりました。大豊町の天坪は、しゅっと西が香美市の繁藤で、こぢゃんと雨が降るところ。ですきにアマツボ。
吉野川の支流穴内川が流れ、その流れに沿うて国道32号線とJR土讃線が走っちょります。集会所から川を渡った対岸にあるががこの角茂谷(かくもだに)駅。阿波池田行きの1両編成の汽車がやって来ました。この簡素な駅のベンチ上に掲げられた「高知線の歌」は昭和7年に制定された歌で、曲は例の鉄道唱歌。
マンガン砿や木材に 天坪村の名もたかく 蕨狩りゆく角茂谷 穴内川の清らかに
この界隈の風物がよくわかります。
この駅と、向こうに見える山には、遠い過去の想い出があるのであります。今から30年近く前、東京で学生をしよったひまわり太郎はお正月で高知へモンて来ちょりました。で、高校時分の友人と二人で、元旦の早朝の汽車に乗ってここ角茂谷までやって来て、こっから徒歩1時間のあの山、明神岳の頂上へ初日の出を拝みに登ったのでありました。
当時の角茂谷駅は木造の古い建物で、大きな引き戸があったと記憶しちょります。初日の出までの時間調整に、駅舎の中でちくと寒さ除けをしたがやなかったでしょうか。明神岳のてっぺんはこぢゃんと冷やかったです。てっぺんに大きな大きな岩があって、それによじ登った記憶もあります。頂上で湯を沸かしてカップ麺で身体を温めました。
今、高速道路に明神トンネルという長いトンネルがありますが、あの上に横たわる山ですね。あのトンネルを通ると、その時の初日の出の記憶が蘇るがですが、今日は姿の変わった角茂谷の駅から明神岳を眺めてみました。
この後、お百姓さんたちが集会所へ集合する頃には、雪が舞う天坪になっちょりました。