新しい道路ができよります〔2496〕2010/02/14
2010年2月14日(日)晴れたり曇ったり
が、今朝はこんなに晴れちょりました。ここは伊達野。いたちのと読みます。南国市と高知市の境目の南国市側。そのしゅっと向こう、数十メートル向こうが境目で、その向こうは高知市の介良野。この道は介良の旧道から南国へとつながる昔の幹線路。で、この右手に完成間近のキレイな道路の向こうに南国バイパスが通っちょります。
あの山は高間原山で、頂上やら麓やらに古墳群がある、古い古い歴史の山。左手の山の向こうを左へ上がると潮見台のニュータウンで、その上に小富士山や鉢伏山があります。
この工事中の道路は、高知自動車道の南国インターからまっすぐつながる道で、このしゅっと南で潮見台の西側の山に突き刺さります。そこは何度もご紹介した、向山戦争遺跡のある界隈。そこにインターチェンジができて、高知県東部と結ぶ自動車専用道路につながる訳です。
産業の発展のために道路が必要、という根拠のない議論で進められてきた地方の道路整備。その延長線上にある訳ですが、この経済情勢の中でこぢゃんと無理して道路をつくる目的は何ながでしょうか。人口も減りますし、車も減ってくるこの時代。
全国いたるところ、道路ができて寂れてしもうた街の事例には事欠きませんが、近年、道路ができて発展した街の話を聞いたことがありません。特に観光地では、交通の便が良いことがマイナス面に働いちゅうことの方がずっと多い、という事実に、どうして皆さん目を向けろうとせんがか不思議ですよね。
介良野、伊達野、住吉野と、「野」のつく地名が並ぶこの地域、豊かで静かな農地の広がるこの界隈も、大きな道路ができて風景が劇的に変わっていこうとしよります。