駒形橋の心〔2497〕2010/02/15
2010年2月15日(月)江戸は降ってらい!
てな訳で今日は東京。お昼前の飛行機でやって来ました。飛行機は、春野高校の修学旅行の生徒さん達が乗っちょって満員。そして知り合いの受験生たちも乗っちょりまして、いつになく若いパワーに溢れちゅう機内でした。エイですね、若いというだけで。
と、年寄り臭い話をしつつここは浅草。昔、東京に住みよった若い頃、浅草へはほとんど来たこと無かったです。浅草の良さがわからんかったがです。今、歴史とか文化とかの大切さが身にしみてわかるようになり、浅草の素敵さ、面白さがわかるようになってきました。
ここは駒形橋。浅草の、隅田川を渡る素敵な橋。雨の夜の駒形橋は、このように美しいのでございます。
橋の袂の由緒書によりますれば、駒形という名前は、浅草寺に属する駒形堂がここにあることに由来しちゅうそうです。ご本尊は馬頭観音。ほんで駒形堂ながですな。馬が主要交通手段やった時分、馬をお祀りすることは人々の大切な仕事やった訳です。地元では「こまがた」ぢゃあのうて「こまかた」と濁らずに発音するそうです。
ご覧の通り、中央部はアーチが上に来ちゅう橋ですが、両端はアーチが道の下に来ちゅうという珍しい橋。この橋は、関東大震災の後の昭和2年、東京復興事業として架けられた橋やそうですが、そんな大変な時にこんな美しいデザインの橋を架けたヒトは偉いと思います。この時代の、経済的にはたぶん大変やった時代の、ヒトの心の余裕というかセンスというか、文化や景観の大切さがわかっちゅう心というか、そんなことを感じさせてくれる景観です。素晴らしい。