吾岡山の熊野神社〔2278〕2009/07/11
2009年7月11日(土)降ったり照ったり曇ったり
今日もまた蒸し暑いです。
自転車で、南国の本社までやって来ましたが、今日は土曜日でメッソ急いでなかったもんですきに、途中、ここ熊野神社に寄ってきました。
介良野から東へ旧道を進み、伊達野、住吉野、西野々と走りますと、北の吾岡山に向こうて鳥居とまっすぐな長い参道が見えます。吾岡山の南山裾に鎮座します熊野神社の参道ですね。今朝は、氏子さんたちでしょう、たくさんの方々が参道脇の草刈りをされよりました。
この熊野神社、天正3年(1574年)に、長宗我部元親さんが、伊豫と阿波へ攻め込む際に、必勝を祈願して紀州の熊野神社を勧請してきたがに始まるそうです。
明治になって熊野神社という名称になりましたが、それまでは三所権現さんと呼ばれよったそうです。
この石段、本家の熊野神社の、わざと石を乱して積んでいく工法を採用しちゅうそうですが、あの鳥居から上は、戦後になって、コンクリートの階段に作り替えられたそうです。こぢゃんと急な坂なもんで、元の工法の石段やと、簡単には登れんかったらしいです。
その鳥居、元文二年六月と刻まれちょります。元文二年と言えば1737年。なかなか古い鳥居ですな。参道両脇や、社殿の両脇には巨岩が聳え立ち、幽玄な雰囲気になっちょります。この吾岡山南斜面には、7世紀頃の古墳があります。昔から信仰の対象になっちょった山に、元親さんが熊野神社を勧請してきたがでしょうか。
こっから南へ延びる参道脇には桜の樹がすらり植えられちょります。ここの花見はこの界隈でもちょっと有名ですね。