天保9年の燈籠〔2257〕2009/06/20
2009年6月20日(土)降ったりやんだり
今日は久々の雨。まだ、本格的な梅雨の降り方ぢゃあないですけんど、雨が降りました。ここは今朝の潮江天満宮。小雨がぱらつく潮江天満宮の朝。
その参道の途中に、小さな池がありまして「神池」とされちょります。菅原道真公を祀る天満宮になる前には、この地に池があって竜神様を祀るお宮さんがあった、とされちょりますきに、その池がそうながかも知れません。写真は、その池の畔に建つ灯籠。向こうで楼門が雨に霞んじょります。
この灯籠、この角度からじっくりと見たことがなかったので、迂闊にも最近まで気付かんかったがですが、天保時代のもの。この刻まれちゅう文字、素人には読みづらいですけんど、右下に戊戌と書いちゃありますきに、天保9年ということがわかります、西暦1838年。坂本龍馬は天保6年11月生まれですきに、この燈籠が建てられた天保9年5月はまだ満2歳。背中に黒々を毛をはやしたコンマイ幼児やったことでしょう。この川向こうをちょっと西へ行ったクで、成長しよった時分です。天保9年には、後藤象二郎さんも生まれちょります。天保9年3月19日生まれですきに、この燈籠ができたときにはまだ2ヶ月の赤ちゃん。こっから天神橋を渡ったクが家ですきに、こぢゃんと近いです、家は。
この潮江天満宮で、天保9年に寄進されたものに、参道脇の玉垣があります。天保9年の燈籠と言えば、2008年5月9日にご紹介しちゅう丸亀の巨大な燈籠。金比羅街道一の灯籠ということで、丸亀の港にどかんと建っちょります。
この時代、飢饉も続いたりして世相が暗うなりかけちょった時代。神様に燈籠をご寄進する気分が高揚しちょった時代でしょうか。
全然話が変わりますが、つい先日、その丸亀の燈籠からしゅっとのクにあるうどん屋さんで、肉ぶっかけのうどんを食べました。こぢゃんと安うて美味しかったです。