実川八百五郎翁〔225〕2003/11/27
2003年11月27日(木)曇り
あまり知られちゃあせん市内のオブジェシリーズ。
今朝は、要法寺町の西側植え込みに鎮座する「実川八百五郎翁」像。この胸像には、下部に「芸道九十年」と書かれちゅうだけで説明書きがありません。ですので、一体全体この胸像の人物がどんなことをされた人物なのか、殆どの皆さんはご存知ないと思います。
実川八百五郎(じつかわやおごろう)さんは、1866年に野市の農家に生まれ、6歳で初舞台、歌舞伎役者の市川左文次の門に入り、修行します。その後大阪で実川八百蔵の門に入って、八百五郎の名前を頂きました。
中央のみならず地元や九州、中国地方で活躍し、95歳で亡くなるまで現役の役者さんだったそうです。役者生活90年というのは世界的にも珍しい快挙であり、その偉業を讃えて胸像が建てられました。
この場所のすぐ西側に、その昔「堀詰座」という芝居小屋があり、八百五郎さんがそこでも活躍したので、この場所に胸像が建立されたんですね。