潮江天満宮の石橋の擬宝珠〔2199〕2009/04/23
2009年4月23日(金)晴れ!
心地良い初夏の一日。ここ潮江天満宮では、新緑にお日様が差し込んでこぢゃんと美しゅうございます。紅葉の新芽がきれいですな。
以前、この季節に京都の東福寺へ行ったことがあります。庭の、通天橋を中心とした界隈の紅葉がこぢゃんと有名ながですが、今の季節はヒトも少なく、圧倒的な新芽がすごかったですね。ゴールデンウィークの東福寺は、ちょっと穴場矢と思います。
手前には、この水路に架かる石橋の擬宝珠が写っちょります。擬宝珠の由来とかを調べて見ますと、諸説あってややこしいですな。その一つをご紹介しましょう。
擬宝珠、つまり「ぎぼし」は、ねぎぼうずから来ちゅう名称という説。ネギには、殺菌作用があることから悪霊を追い払う働きがある、ということで、ネギの花のつぼみであるネギ坊主の形を、橋の欄干とかにつけるようになった、という説ですな。なるほど。
あの武道館の上にあるがも擬宝珠ですきに、爆風スランプの「大きなタマネギの下で」という有名な歌も、あながち本来の意味とかけ離れちゅう訳ではないということでしょうか。まあ、どうぢゃあちかまんですが。
擬宝珠と言えば、擬宝珠(ギボウシ)というユリ科の植物を思い出します。昔、東京で学生をやりよった頃、野草を食べるサークルに入っちょったひまわり太郎が、最初につくった料理がギボウシの酢味噌和えやったような気がします。これはギボウシというて、酢味噌和えとかにしたら美味しいよ、と、先輩に教わったのでありました。あの草がなんでギボウシというがか、あの頃は知らんかったですが、花の蕾が橋の欄干の擬宝珠に似いちゅうき、ギボウシになったがらしいです。ネギの葱坊主が擬宝珠になり、そっからギボウシになっちゅうとしたらややこしいですな。