築屋敷の桜は今年もキレイです〔2176〕2009/03/31
2009年3月31日(火)朝は曇っちょります
ここはもう一つの高知市内の桜の名所、築屋敷(つきやしき)。ここの桜も結構遅いので、丁度今が満開。ここが素敵なのは、このように桜のトンネルを歩くことができるきですね。もうちょっとしよったら、ものすごい桜吹雪になります。
昔は、この左側の堤防もなく、桜の下で鏡川を眺めながらお花見ができたがでしょうが、今は堤防がマギっちょります。
藩政期初期、この界隈は竹藪やったそうです。そこを、町民たちが自力で切りひらき、屋敷地にして認められたがが築屋敷の始まりとか。
屋敷地を築くと同時に、その屋敷地が堤防になったので、藩としても、民力で堤防を築いてくれるがやったらそれはそれでカマンねえ、ということになったがでしょうか。
今はこのように閑静な住宅街になっちょりまして、この道路も、住民の方とか乗降のタクシーとか以外は通行禁止。静かな桜トンネルです。
この向こうに、日根野道場があったそうです。龍馬が通うた、日根野弁治先生の道場。そこへ通うまではヨバア垂れのひ弱な子供やった龍馬が、道場でめきめきと頭角を現し、体格も立派になっていったのでありました。
で、お父さんの八平さんは、龍馬は次男で跡継ぎにもできんが、この武道の道を磨いたらひょっとしたら町道場主くらいにはなるかも知れん、ということで江戸へ修行に行かせることになったがですね。そんな龍馬飛躍の原点になった道場が、この向こう、築屋敷の真ん中辺りにあったそうです。当時は桜も無かったことでしょう。その代わり、「築屋敷八景」という、素晴らしい眺めがあったそうです。
築屋敷は、今が桜の真っ盛り。そう言えば、龍馬が脱藩したがも、こんな桜の季節やったですね。