鏡川のユキヤナギ、小川、水害〔2147〕2009/03/02
2009年3月2日(月)初夏の陽気
今日も晴れた高知市内。朝は放射冷却で昨日とかよりは冷やかったですが、日中はぬくうなりました。初夏の陽気。
ここは夜明け前の鏡川。天神大橋南詰から土手の上の径を西へ行きまして、鏡川へ流れ込む小さな川の橋を渡った、小石木ポンプ場の前。この堤防の上に、ご覧の通り真っ白い雪柳が咲いて美しゅうございました。ここに流れ込む小川は、小石木方面から流れてきよります。地図で見てみますと、筆山の西界隈、幸崎方面から流れて来ちゅうようです。
あの界隈、昔、台風10号のときには完全に水没するくらいの被害やったですよね。昭和45年8月の、あの凄い台風。あの時には、たぶんここへ流れてくる小川とかが氾濫、河ノ瀬界隈では2階の上まで水がきちょりましたもんね。鮮烈に覚えちょります。で、その小川の河口部分にポンプ場がつくられたがでしょう。
ところで、明治26年の、河田小龍さんが描いた市街地図を見てみると、その小川は、今の天神大橋界隈で鏡川に流れ込んじょります。この写真の辺りで現在の土手の北側に出て、そこから東進し、天神橋界隈で流れ込む、という地図になっちょります。今、駐車場になっちゅう河川敷と土手の間を流れちゅうみたいですね。その合流地点の所に大クスノキが屹立しちゅうという訳です。なるほど。
明治の頃は、10号台風で水没した界隈は田んぼばっかし。山から流れ込んでくるこの小川も、山や地面の保水力で、10号台風のときみたいに増水することはなかったでしょうね。あの水害は、人間が自然を押さえ込もうとしたことに対する自然からの大きなメッセージでした。やっぱし自然とは共生していかんと、地球に生きる生物とは言えんがですね。