遍照金剛〔211〕2003/11/13
2003年11月3日(木)晴れ
今朝もよく晴れちょります。爽やかな秋晴れですね。空気が澄んで本当に気持ちえいです。
さて、写真は鏡川下流域の潮江橋から、五台山に昇る朝日を撮影したもの。川面にたくさんの鴨や川鵜が、橋の欄干にはたくさんの鳩が並んで、朝を楽しんでます。
五台山の頂上には、テレビ塔が2本写ってますね。その鉄塔のすぐ下に、名刹「竹林寺」がございます。このお寺は、724年に行基上人によって開かれたと言われよりまして、その後弘法大師空海によって中興、江戸時代初期に空鏡上人によって復興されたそうです。現在はもちろん真言宗のお寺で、四国八十八ヶ所霊場の31番札所となっており、大勢の参拝者で賑わっております。
四国霊場と言えば、巡礼のときに唱えるお題目は「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」ですよね。弘法大師が、とこしえに、この世をあまねく照らし賜う、といったような意味なんでしょうか。
土佐弁では、遍照金剛を別の意味に使います。ごちゃごちゃとヨウダイ(おっとこれも方言か?)、つまり文句やら理屈やらをコネまわすことを、「遍照金剛言う」と、言います。お題目を唱える、というところから来ちゅうがでしょうね。
例文「おまんの言いたい事はわかったきに、めっそ遍照金剛言われん!」と、いうふうに使います。
ひまわり太郎も、息子が文句をぶつぶつ言うた時なんぞに、「遍照金剛言いな!」と、叱ります。