夜明け前の南の空、冬の大三角形、双子座〔2010〕2008/10/16
2008年10月16日(木)快晴!
今朝も良いお天気。見事な秋晴れ。
昨日、日没後の金星をご紹介しましたので、今朝は夜明け前の空をご紹介しましょう。鏡川の堤防から南の空を見上げてみました。かなり見にくいですけんど、おわかり頂けますでしょうか。
写真中央下部におおいぬ座のシリウスが、その右上にオリオン座が写っちょります。オリオン座の左上の赤っぽい星がベテルギウス、そこからずうっと左へいくとこいぬ座のプロキオンが見えます。シリウス、ベテルギウス、プロキオンで冬の第三角形。
今、夜明け前の南の空に冬の大三角形が輝きゆうがです。シリウスは-1.4等星で、ご承知の通り全天で二番目に明るい恒星。一番目は当然太陽ですきに、夜の空で一番明るい恒星はまぎれもなくシリウス。ギリシャ語で「焼き焦がすもの」とかいう意味で、ホントに美しいですね。
この写真の一番上、真ん中よる少し左に星が二つ並んじょります。双子座のカストルとポルックス。上がカストルで下がポルックス。双子の兄弟が並んじゅう星座で、それぞれの頭の部分にこの星があります。同じような明るさの星が仲良く並んじゅうので、しゅっとわかります。この二人、卵から孵化したがやそうですね。母はスパルタの王妃。ゼウスが生ませたそうですが、カストルはスパルタ王の血を引き、ポルックスはゼウスの血を引いちょったそうです。不思議不思議。
色んな大活躍の後、戦の中でカストルは死んでしまいました。人間のカストルは死にますが、ポルックスはゼウスの血を引いちゅうので死にません。それを悲しんだポルックス、ゼウスに、カストルを生き返らせれんがやったら私も死ぬ体にしてくれ、と訴えました。悲しんだゼウスは、ふたり仲良く天に上げて星座にしたがやそうです。双子座の美しい物語でした!