南国市の戦争遺跡と土佐赤牛〔1953〕2008/08/20
2008年8月20日(水)晴れたり曇ったり
そう言えば、南国市に、もう一つ戦争遺跡があるがを忘れちょりました。今までにご紹介したがは、8月15日のにっこりにも書きました通り、戦闘機を格納する掩体壕と2つのトーチか。で、もう一つはこれ。
高知空港の真北に隣接して高知大学農学部がございます。その、農学部の牧場の中のこのオブジェ。こぢゃんとお肉がおいしい土佐赤牛が、のんびりとくつろぐ横っちょに鎮座しちゅうこのコンクリート造りのオブジェ。何なんでしょうか。このコンクリートの感じが、空港の南に点在する掩体壕のコンクリの感じとそっくりですきに、これは何かの戦争遺跡であることは間違いなさそう。
柵に囲われた、大学の敷地ですきに、入って確かめることができませんでしたが、向こう側に入り口があるがでしょうかね。
ここには、戦争の頃、海軍航空隊の飛行場がありましたですきに、その関連施設でしょうね。米軍機の攻撃から守るために、このようなつくりになっちゅうがでしょう。
この前にたたずむ土佐赤牛、今は3000頭を切ってしまった品種ですけんど、高知にしか住んじょらん、地方特定品種。土佐褐毛牛ともいいますな。
黒牛に比べて霜降りは少ないがですけんど、肉の味はこぢゃんとしっかりしちょります。放牧適正に優れちゅうそうですきに、輸入穀物に頼らないこれからの肉用牛と言えるかも知れません。こないだ、畜産試験場で、県の畜産振興課の皆さんに、色々と教えて頂きました。
が、今の日本のお肉の値段は、通常の市場では「霜降り」で決まるそうですきに、市場で値段があまりしない赤牛を飼う農家は段々と減ってきました。霜降りが多い方が良いお肉、という仕組みを変えんとイカンですな。絶対に、この赤牛のお肉の方が、お肉本来の味がして美味しいと思います。ホントです。